札幌自転車日記

札幌で(古い)自転車に乗る人の日記。

ブリヂストンサイクル トラベゾーン / アトランティス / ダイヤモンド キャンピングとシルク キャンピングのキャンピングキャリア比較


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片倉シルクのキャンピング車用キャンピングキャリア一式を入手したので、手持ちのブリヂストンサイクルのトラベゾーン キャンピング用(過去のダイヤモンドやアトランティスと同一)と比較する。


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ブリヂストンサイクルのフロントキャンピングキャリアはフォーククラウンの貫通穴とフォークの途中にある2ヶ所のダボとで固定する。サイド枠はフォークの途中とフォークエンドにある2ヶ所のダボとステーの途中にあるダボで固定する。


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サイド枠と途中にダボ穴のあるステーを外してフロントキャリア単体としても違和感なく運用できるマニアライクな工作。


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フロントキャンピングキャリアの天板には泥除け固定穴と右横に探検ライト取り付け穴がある。

ブリヂストンのキャンピング車は前の泥除けの先端にヘッドライトをつけるのが標準仕様の為、フロントキャンピングキャリアへのヘッドライト直付け工作はされてない。


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片倉シルクのフロントキャンピングキャリアはフォーククラウン両横についた2ヶ所のダボ穴と2ヶ所のフォークエンドで固定する。サイド枠はフォークの途中とフォークエンドの2ヶ所のダボ穴、ステーの途中にあるダボ穴で固定する。


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サイド枠を外しての運用も可能だが、ブリヂストンサイクルのフロントキャンピングキャリアと違ひ、ステーが2本伸びてる訣ではないので少し間延びした雰囲気になる。


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片倉シルクのフロントキャンピングキャリアの天板には泥除け固定穴と、左横に探検ライト用の穴がある。また、右ステーにはヘッドランプ直付け工作がなされてある。

ロードマン級自転車でよくみられるフォーククラウン横のダボ穴で固定するのはかなり古い仕様がそのまま引き継がれてるのではないかと推察するが、片倉シルクに関しては資料を持ち合はせてない為、本当のところはわからない。


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ブリヂストンサイクルリアキャンピングキャリアはシートステーブリッヂの貫通穴とフォークエンドにある2ヶ所のダボ穴とで固定する。サイド枠はシートステーの途中にあるダボ穴とリアキャンピングキャリアの下部にあるダボ穴、フォークエンドのダボ穴とで固定する。

また、サイド枠はそのままボルトで固定するとリアキャンピングキャリア本体に干渉するので専用のスペーサーを噛ます必要がある(キャンピングキャリヤ 2を参照されたい)。


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リアキャンピングキャリアもサイド枠を外しての運用が可能。


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サイド枠を外せばリアパニアキャリアとしても運用できる。


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片倉シルクのリアキャンピングキャリアはシートステーブリッヂの貫通穴とフォークエンドにある2ヶ所のダボ穴とで固定する。サイド枠はシートステーの途中にあるダボ穴とフォークエンドのダボ穴とで固定する。

ブリヂストンサイクルリアキャンピングキャリアと同じくサイド枠をそのまま固定するとリアキャンピングキャリア本体に干渉しさうにみえるが、片倉シルクの場合はフォークエンドのダボ穴では泥除けの松葉ステーを共締めする分スペーサーが不要なのと、シートステーのダボ穴では固定しても本体と干渉しない高さまで横に伸ばして作られて居り、スペーサー無しでも干渉しない。


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サイド枠を外せばリアパニアキャリアとしても運用できる。


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天板からは荷締め紐を引つ掛ける出つ張りが下に伸びてあり、使ひ勝手が良い。

 

 

以上。簡単に比較してみたが、パッと見は同一でも固定方法や細部がまるで異なることがわかる。特にリアキャンピングキャリアでのサイド枠の干渉を避ける為の工夫として、固定部にスペーサーを噛まして高さを稼ぐ・フレームを最初から工作して高さを稼ぐといつた違ひはメーカー性を感じられて興味深い。

 

 

最後に、実は両社のキャンピングキャリアの決定的な違ひはサイドバッグの固定方法にある。

ブリヂストンサイクルではサイド枠にバッグ上部裏側2ヶ所をネヂ留めして下は革ベルトで2ヶ所固定するのが標準仕様で、純正サイドバッグにもネヂ留め用の穴が開けられてある。

片倉シルクではサイド枠にサイドバッグの革ベルトで4ヶ所締めて固定する。今でもオーストリッチのサイドバッグで見られる方法である。