アルプス クイックエース(1977?)

昨年入手したアルプスのヘッドバッヂが付いたフロントフォーク無しで廉価な650A対応ランドナーフレーム。
使用されてるパイプがハイテンかクロモリか判然としなかつたので、クロモリだつたら儲けもの位の軽い気持ちで購入。
大雑把にいふとシートポスト径からクロモリなら26.8でハイテンなら26.2か26.0と判別できるのだが、手元に来て調べてみるとこのフレームは26.0径。つまりハイテンだつたのでハイテンションパイプを使つたアルプスのランドナーといへばクイックエースだらうと推定。

以前何かで読んだ資料を思ひ出してみるとリアエンドに刻印された数字は製造年と月と当月の生産台数(この場合は昭和52年8月の8台目?)を、そこから離れて下にあるTの刻印は東叡社製であることを表はしてるとのことだつたので1977年の東叡社製と推定した。

別途入手した650A対応のカンティブレーキ台座付きフロントフォークに取り寄せた丹下精機のMA60-4LNヘッドパーツを取り付け。ロックナットがアーレンキーでも締め込める新型。スペーサーはシムワークスの1インチ用チタンスペーサー(無刻印)。
クイックエースといへばのクイック式ステムの使用は検討したが、各パーツ単体で手に入れる伝手は無いし、そこまで拘はるつもりもないので潔く諦めた。それよりも早く組んで早く乗りたいのだ。

車輪周りは古物を使はず、軽量で現代的なものを選んだ。タイヤは東京の オオマエジムショがパナレーサーに別注してるツーリングカスタム650 x 35Aにチューブは京都のグランボアがパナレーサーに別注してるリエール。

前後車輪はサンエクシードの650Aリムとグランボアのラージフランジハブに段付きスポークの組み合はせで大阪のナニワ銀輪堂にホイール組を依頼。自分で組むのは以前失敗してる上に北海道だと古物自転車の組み立てや車輪組やつてくれるところは限られるし、ほぼ無いといつていいので思ひ切つて内地に依頼した。

他諸々部品組み付けて完成。
これまで読んできた各種資料から想像してたアルプスらしさを取り入れつつ、車輪周りは古物を使はないことで、きちんと乗る自転車を主張してるつもり。

ハンドル周りはステムが日東のパール6にベルを直付けして、ハンドルはオオマエジムショが日東に別注したらしい平行マースバーB112(420mm幅)、ブレーキレバーはダイアコンペのDC164(DC161のセフティレバー付き)にバーテープがVIVAの綿バーテープ。
クイックエースはステム長60mmが標準仕様らしいので合はせてみたが、フロントキャリアの背とステムの先が良い具合に収まつたので正しい選択だつたのだらう。
ハンドルは一頃のアルプスが推してたらしい平行マースバーにした、が、生産数量が限られてたらしく入手に難儀した。在庫があるはずの別注元のオオマエジムショに問ひ合はせても返事がないので方々探して大阪のイトーサイクルから取り寄せた。
ブレーキレバーは遠乗りをするならセフティレバー付きが好みなので、セフティレバーの無いスッキリとした見た目よりも好みを優先した。
ブレーキブラケットは取り付けるか迷つたが、ブラケットまでバーテープで巻き付ける方がそれらしいし、一度この方法で巻いてみたかつたので巻いてみた。

サドルは使つてみたかつた今は亡き藤田サドル工業の軽合金板ベース革サドル。

クイックエースのブレーキ台座がマファックのクリテリウムを想定してるらしいので、前後ブレーキはマファックのクリテリウム。ブレーキゴムはまだ使えさうなので当時物ママだが、ブレーキワイヤー類は日泉やVIVAの現行品を使用。
泥除けは手元に余つてた本所を加工して、蝶ネヂを外して分割するクイックエースの泥除け機構をオマージュしつつ、蝶ネヂ(とリアエンドのダルマネヂ)を緩めて泥除けを丸ごと外せる機構とした。

変速周りはシフトレバーがサンツアーのDLWに前変速がシマノ60GSで、後変速がサンプレックスSJ810。クランクがスギノのプロダイナミックにチェンリング48-42-30tで、ペタルは三ヶ島のシルバンライト(取り外し簡便なEzy仕様)、6速スプロケットがJ-SKYの14-28t。
シフト台座がサンツアー専用直付けなのでDLWしか選べず、クイックエースなら後変速はサンプレックスを使つてみたくてSJ810を、前変速はサンプレックスとサンツアー以外のキャパシティが大きいものにしたかつたのでシマノの60GSとした。
他に地味なところでは当時物シフトワイヤー(今のものより径が太い)を使つて末端はハンダで処理してたり、シフトアウターも当時物のスプリングアウターで、後反射板はVIVAのゴム製を使つてる。

以上。
一応乗る分には問題ないものが出来た。後は足りない細かい部品(機能する灯火類とトゥクリップ等)が揃つたら遠乗りをする予定。
フロントキャリアのステーを切断してバーテープを巻く

以前の小改装から半年程経過したので重い腰を上げて長過ぎたステーを金工用鋸で切断。万力や作業台等は無いので無駄に手間と時間がかかつた。
他の自転車系ブログを読んでもステーは金工用鋸で切断するのが大勢だが、試しに導入したパイプカッターを別のステー切断で使つてみたところ、金工用鋸で切断するよりはるかに楽にきれいに切断できたのでオススメしておく。
ノブを適宜締め込みながら回すだけで力も要らず切断できる上に、斜めに切り間違ひする心配もなく、別に高価な工具でもない。
切断面の粗さが気になるなら金工用ヤスリを併用したり、先端に樹脂製のキャップをつけるなど工夫してやるといいだらう。

サドルと同色(オクタン)のブルックス カンビウムのバーテープを巻いて漸く完成。
かうしてみるとフロントバックも欲しくなつてくるが、適当な物はみつかるだらうか。
マイクロスワローの気になる点を小改装
見た目が気に入つて購入したマイクロスワローだがいくつか気になる点があつた。
- センタースタンド直付け台座があるのにセンタースタンドがない
- フロントダボはあるのにフロントキャリアがない
- ブレーキレバーが安ぽい
- ステムとベルも安ぽい
- タイヤが安ぽい
- クランクの見た目が気に食はない
- チェンリングの歯数が小さい
書き出してみると意外と多い。

そして部品を集めて交換してみた結果。
概ね満足できる見た目になつた。以下改装点を書いておく。

センタースタンド直付け台座に取り付けたダブルレッグセンタースタンド。
マスロードのダブルレッグセンタースタンド(CL-KA56)
https://www.amazon.co.jp/dp/B08CQN6PN1/
を購入。
同型番のセンタースタンドは他社からも出てるが、マスロードが一番安いので選んだ。
クランク長167.5でギリギリ干渉しないが、クランク長170だと干渉するだらう。ちなみに元のクランク長は165なので干渉せず問題ない。

フロントキャリアは手持ちのものを色々試したが、現行品の日東M-18の収まりが一番良い。
ステーの長さは付属品だと足りないので長さ400mmのステーを追加購入して取り付けたが、これは長過ぎた。300mmで丁度位。

合はせてステーに共締めする日東製ライト台座ブラケットとライト台座も取り付けたので現行品のライトもつく。キャットアイのHL-330Hで試したが問題なし。
ブレーキレバーはダイアコンペの287Vに交換、合はせてステムも日東テクノミックロングの突き出し100mmにしてハンドルバーを日東B135ランドナーバー380mmに交換して、ベルも銅製ベルへとハンドル周り一式を新調した。
元ステムは突き出し105mmなので本当は突き出し110mmにする積もりが在庫欠品なので諦めた。また、ブレーキレバーもダイアコンペのGC Evo-Vを探したが最近廃番になつたらしく通販在庫が見当たらないのが残念。

タイヤは元の16 x 1.5からシュワルベ マラソンの16 x 1.75に交換したが最大歯数へ変速するとタイヤが干渉するので最大歯数へ変速できない。今のまま最大歯数へ変速する為にはスプロケットへスペーサーをつけて外へ張り出させたりする等工夫が必要。
クランクは中空軸で、かつ、クランク長の豊富で見た目も良いディズナのラ・クランクの167.5へと交換、チェンリングはTAの56tとした。試走してみたところ外側へのチェン落ちが頻発したので、合はせてチェンリングガードを購入することを強くおススメしておく。
クランク長165から167.5に交換したのは少しでも長いクランク長を求めた為だが、短いクランク長でもいいなら子供向けスポーツ自転車用クランクが各社から出てるので応用できる。歯数の大きなチェンリングはTAではなくてもLitepro等の廉価なものが出回つてるのでそちらでもいいだらう。
追加でシートポストをトムソンエリートのセットバック(410mm)を交換してサドルもブルックスのカンビウムへ交換。これで小改装は終了。
試走した結果は最大歯数へ変速できないし、最小歯数近くになるとチェン落ちする等些細な問題はあるが概ね狙つた乗車感に出来て満足。今後は些細な問題を潰して遠乗りをやりたい。
新品左ダイナモを求めて海外通販サイトbikeinnを利用する
ネットサーフィンしてたところスペインの通販サイトbikeinnにてツーリング車に応用できる旧式の左ダイナモが豊富に取り扱はれてたのでご紹介。
ただ、この通販サイトは送料定額(や商品一定金額購入で無料)ではなく、従量制送料になつて居て、購入物が増えれば増えるほど(梱包サイズが大きければ大きいほど)送料が加算されるのには注意が必要。
またbikeinn自体は日本語表記と日本円表示に対応してるが、アカウント登録や注文時の請求先、さらに送付先住所等すべて英語表記しないとエラーが出て受け付けてくれないのでこれも注意。
試しにダイナモとブラックバーンの荷台取り付け(共締め)用ロングスキュアー(クイックレリーズ)の計約4000円分注文して送料約1000円で総計約5000円。
以上2点。
6月24日に注文して7月11日に届いた。注文から着荷まで2週間少しと、かなり遅い。
届いたものは不透明なビニール袋に宛先が貼られてあり、


ビニール袋を破ると薄いダンボール箱があり、中に注文した商品が入つてた。
粗雑な包装をみるに、割れ物の注文はしない方が無難か。
本邦での絶版部品を少量購入するならギリギリ納得できるかといつたところ。
しかし、動作するかもわからない数十年前の左ダイナモを中古品を購入するより廉価に新品が手に入るなら積極的に利用した方がいいでのはないだらうか。
bikeinnは日本で利用してる人はあまり居ないのか、情報がないので以上の様に纏めてみた。参考になれば幸はひ。
最後に、今回利用時調べた限り出てきたbikeinnにて扱はれてる左ダイナモを列挙しておく。
一昔まえに旧品をbastaが生産販売してたものと同じ型。ローラーゴム付きリムドライブ。
ローラーゴムの無いタイヤドライブ型か?
専用ローラーゴムが付いてる2端子型。タイヤドライブ?
ローラーゴム付き2端子型。リムドライブ。昔のブロンプトンに付いてたaxaと同型品?
ローラーゴムなし2端子型。リムドライブ。昔のブロンプトンに付いてたaxaと同型品?
片倉自転車 シルク キャンピング(SC-15)

片倉自転車のシルク キャンピングを入手。かなりボロボロでロゴデカールも不鮮明、さらに退色してるが元々はオレンジ色だつたらしい事が窺へる。
前後エンド幅は実測したところ前93の後125で、手持ちの初期型ユーラシアと同じなので1970年代前半頃の5段変速向け車体と推察。

四角いヘッドバッヂの真ん中にV字の意匠とシルクの紋章。

ダウンチューブに残るロゴデカールの輪郭から"KATAKURA SILK SPORTS CYCLE"の文字が辛うじて読み取れる。フレームにダイナモコード内装工作はなく、パイプ各所に結束バンドで留めてある。

シートチューブに残るデカールは片倉自転車の特徴的なフレーム工法であるユーテクテック(低温溶接法)が使はれてることを示す。低温溶接法を使ふことでパイプに余分な熱を加へずパイプ本来の性能を引き出すのだ……といふ説明をとある自転車屋の老店主から聞いたことがある。

シートチューブの入口周りは錆び始めてる。パイプの中を見ると錆は中までは回つてない様子。パイプはハイテンらしくシートポスト径は26.2が適合。

キャンピング車らしいクロウシートステーにリアアウター受けは直付け、シートクイックは極東の曲りのない直クイックにサンツアーのレバーサックが被せてある。シートチューブの"JIS 6397"の刻印が何を示すのかは判然としない。

以前入手したシルク キャンピング用のキャンピングキャリアを取り付けてみる……が、上手く取り付かない。

荷台本体は問題ないが、サイド枠がダボの位置と合はない。どうもシルク キャンピングは年代によつて専用キャリアダボの位置が異なるらしい。

リアも荷台本体は問題ないが……

やはりサイド枠がダボの位置と合はない。
調べてみるとシルク キャンピングの情報を年代別に纏めて記事化したブログをみつけた
入手した車体と、ブログに記載された車体色やダウンチューブのロゴ、フレーム工作の特徴が一致するので、この車体は1973年式のシルク キャンピング(SC-15)で間違ひないだらう。
また、キャンピングキャリアと同時に入手した純正サイドバッグの柄から手持ちのキャンピングキャリアは1981年式シルク キャンピングのものであることもわかつた。
キャンピングキャリアのダボの位置が合はないのは、後年式ではフレームのジオメトリに変更があり、さらにフレームサイズ違ひで2種類の車体を販売してたこと等から納得出来る。
しかしキャンピングキャリアがポン付け出来ないとなると、適当な端材を使つてダボの位置をズラして固定する必要があり、労せず組み上げるする夢が潰えてしまつた。出来るなら錆落しをして再塗装の後にロゴデカールも復刻したいが、そこまで手をかけずに雑に仕立てしまいたいのも本音。さてこれからどう弄つていかう……。
アラヤ マイクロスワロー

久々に現行流通してる新車を購入。
限定数販売とのことだつたので、方々探してアラヤ扱ひ店にて予約購入。
10万円を切る値段の割に作りが凝つてをり、採算取れてるのか心配になる。

リアスプロケットは8段で11-32t、前は165mmクランクに左右ガード付き52tのフロントシングル。

ブレーキはテクトロのVブレーキだが、リアにブレーキアウターワイヤーを通す工作がされてる。

ハンドル周りはステムがプロマックスだつたり、ハンドルがズームだつたりと安物で固められてるが値段を考へるとしかたないだらう。一応ハンドルバーはマースバーが選ばれてたり、標準仕様バーテープが綿なのには拘はりを感じる。
変速レバーはSL-R400が片方だけ直付けされてる贅沢仕様。これがなかなか手に入らないので限定数生産なのだといふ話を噂で聞いた。

サドルはセラロイヤルの特注スワローロゴ入り。

試みにオーストリッチのスマートバッグシリーズで装備を纏めてみたが、フレームバッグが変速レバーに干渉するのが難点。

フレームバッグを外してフレームポンプを付けてみたが、フレームポンプを想定したフレームになつてをらず、固定が甘いので別にベルトでも留めた方が良いか。
実際に乗つて走行してみたところ、見た目よりは走れるものの、やはり前チェンリングの歯数が足らず、リアスプロケットを早々に使ひ切つてしまふので、チェンリングを52tから58t位に増やしたいところ。
サーリーポーターハウスバッグシリーズ新作発表
先週サーリーからポーターハウスバッグシリーズの改良版が2種類発表された。
ポーターハウスバッグシリーズは同社の8パックラックか24パックラック、またはTVトレイ(といふ荷台拡張後付台)への使用を想定したバッグシリーズである。
今回発表されたのは
ポーターハウス2.0と、
プチポーターハウスバッグ2.0
上記2種類。
旧型バッグ発表時の投稿動画と手持ちのバッグをみてわかる改良点は、ベルクロの廃止と巻き上げ留め方式の変更、前部ポケットの拡張、横差し込み口と背部ポケットの追加だらう。
旧型では横からでたバックル付きストラップでメイン荷室の巻き上げを留め、荷台への取り付けは底部にある8つ(!)のベルクロを使ひ、また別のベルクロでメイン荷室の巻き上げをさらに抑へたがそれらは廃止され、荷台への取り付けは底部にある2つのバックル付きストラップで留める形式へ、メイン荷室の巻き上げも上部横に2つあるバックル付きストラップ留めのみへと変更。
また、前部ポケット2つの間にあるベルクロでメイン荷室の巻き上げを留めるのが廃止されたので、ベルクロの空いた分前部ポケット2つを拡張、横もバックル付きストラップが空いたところへ差し込み口を追加。さらに背部ポケットも追加。
持ち運びはストラップで肩がけする方式から巻き上げ留めのベルトがそのまま持ち手になる方式になつたのは賛否が分かれるとこかも知れない。
既に日本へも入荷してるらしい情報をみたが判然としない。
また、みたところ日本では特に記事にされてをらず、英語のみだと情報が分かり難かつたので取り急ぎ記事化。

