札幌自転車日記

札幌で(古い)自転車に乗る人の日記。

マイクロスワローの気になる点を小改装

見た目が気に入つて購入したマイクロスワローだがいくつか気になる点があつた。

  • センタースタンド直付け台座があるのにセンタースタンドがない
  • フロントダボはあるのにフロントキャリアがない
  • ブレーキレバーが安ぽい
  • ステムとベルも安ぽい
  • タイヤが安ぽい
  • クランクの見た目が気に食はない
  • チェンリングの歯数が小さい

書き出してみると意外と多い。

 

 

そして部品を集めて交換してみた結果。

概ね満足できる見た目になつた。以下改装点を書いておく。

 

 

センタースタンド直付け台座に取り付けたダブルレッグセンタースタンド。

 

マスロードのダブルレッグセンタースタンド(CL-KA56)

https://www.amazon.co.jp/dp/B08CQN6PN1/

を購入。

同型番のセンタースタンドは他社からも出てるが、マスロードが一番安いので選んだ。

クランク長167.5でギリギリ干渉しないが、クランク長170だと干渉するだらう。ちなみに元のクランク長は165なので干渉せず問題ない。

 

 

フロントキャリアは手持ちのものを色々試したが、現行品の日東M-18の収まりが一番良い。

ステーの長さは付属品だと足りないので長さ400mmのステーを追加購入して取り付けたが、これは長過ぎた。300mmで丁度位。

 

合はせてステーに共締めする日東製ライト台座ブラケットとライト台座も取り付けたので現行品のライトもつく。キャットアイのHL-330Hで試したが問題なし。

 

 

ブレーキレバーはダイアコンペの287Vに交換、合はせてステムも日東テクノミックロングの突き出し100mmにしてハンドルバーを日東B135ランドナーバー380mmに交換して、ベルも銅製ベルへとハンドル周り一式を新調した。

元ステムは突き出し105mmなので本当は突き出し110mmにする積もりが在庫欠品なので諦めた。また、ブレーキレバーもダイアコンペのGC Evo-Vを探したが最近廃番になつたらしく通販在庫が見当たらないのが残念。

 

 

タイヤは元の16 x 1.5からシュワルベ マラソンの16 x 1.75に交換したが最大歯数へ変速するとタイヤが干渉するので最大歯数へ変速できない。今のまま最大歯数へ変速する為にはスプロケットへスペーサーをつけて外へ張り出させたりする等工夫が必要。

 

 

クランクは中空軸で、かつ、クランク長の豊富で見た目も良いディズナのラ・クランクの167.5へと交換、チェンリングはTAの56tとした。試走してみたところ外側へのチェン落ちが頻発したので、合はせてチェンリングガードを購入することを強くおススメしておく。

クランク長165から167.5に交換したのは少しでも長いクランク長を求めた為だが、短いクランク長でもいいなら子供向けスポーツ自転車用クランクが各社から出てるので応用できる。歯数の大きなチェンリングはTAではなくてもLitepro等の廉価なものが出回つてるのでそちらでもいいだらう。

 

 

追加でシートポストをトムソンエリートのセットバック(410mm)を交換してサドルもブルックスのカンビウムへ交換。これで小改装は終了。

試走した結果は最大歯数へ変速できないし、最小歯数近くになるとチェン落ちする等些細な問題はあるが概ね狙つた乗車感に出来て満足。今後は些細な問題を潰して遠乗りをやりたい。

 

新品左ダイナモを求めて海外通販サイトbikeinnを利用する

ネットサーフィンしてたところスペインの通販サイトbikeinnにてツーリング車に応用できる旧式の左ダイナモが豊富に取り扱はれてたのでご紹介。

ただ、この通販サイトは送料定額(や商品一定金額購入で無料)ではなく、従量制送料になつて居て、購入物が増えれば増えるほど(梱包サイズが大きければ大きいほど)送料が加算されるのには注意が必要。

またbikeinn自体は日本語表記と日本円表示に対応してるが、アカウント登録や注文時の請求先、さらに送付先住所等すべて英語表記しないとエラーが出て受け付けてくれないのでこれも注意。

 

 

試しにダイナモブラックバーンの荷台取り付け(共締め)用ロングスキュアー(クイックレリーズ)の計約4000円分注文して送料約1000円で総計約5000円。

www.tradeinn.com

www.tradeinn.com

以上2点。

 

 

6月24日に注文して7月11日に届いた。注文から着荷まで2週間少しと、かなり遅い。

 

届いたものは不透明なビニール袋に宛先が貼られてあり、

 


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ビニール袋を破ると薄いダンボール箱があり、中に注文した商品が入つてた。

 

 

粗雑な包装をみるに、割れ物の注文はしない方が無難か。

本邦での絶版部品を少量購入するならギリギリ納得できるかといつたところ。

しかし、動作するかもわからない数十年前の左ダイナモを中古品を購入するより廉価に新品が手に入るなら積極的に利用した方がいいでのはないだらうか。

bikeinnは日本で利用してる人はあまり居ないのか、情報がないので以上の様に纏めてみた。参考になれば幸はひ。

 

 

最後に、今回利用時調べた限り出てきたbikeinnにて扱はれてる左ダイナモを列挙しておく。

www.tradeinn.com

一昔まえに旧品をbastaが生産販売してたものと同じ型。ローラーゴム付きリムドライブ。

 

 

www.tradeinn.com

ローラーゴムの無いタイヤドライブ型か?

 

 

www.tradeinn.com

専用ローラーゴムが付いてる2端子型。タイヤドライブ?

 

 

www.tradeinn.com

ローラーゴム付き2端子型。リムドライブ。昔のブロンプトンに付いてたaxaと同型品?

 

 

www.tradeinn.com

ローラーゴムなし2端子型。リムドライブ。昔のブロンプトンに付いてたaxaと同型品?

 

 

片倉自転車 シルク キャンピング(SC-15)

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片倉自転車のシルク キャンピングを入手。かなりボロボロでロゴデカールも不鮮明、さらに退色してるが元々はオレンジ色だつたらしい事が窺へる。

前後エンド幅は実測したところ前93の後125で、手持ちの初期型ユーラシアと同じなので1970年代前半頃の5段変速向け車体と推察。

 

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四角いヘッドバッヂの真ん中にV字の意匠とシルクの紋章。

 


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ダウンチューブに残るロゴデカールの輪郭から"KATAKURA SILK SPORTS CYCLE"の文字が辛うじて読み取れる。フレームにダイナモコード内装工作はなく、パイプ各所に結束バンドで留めてある。

 


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シートチューブに残るデカール片倉自転車の特徴的なフレーム工法であるユーテクテック(低温溶接法)が使はれてることを示す。低温溶接法を使ふことでパイプに余分な熱を加へずパイプ本来の性能を引き出すのだ……といふ説明をとある自転車屋の老店主から聞いたことがある。

 

 

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シートチューブの入口周りは錆び始めてる。パイプの中を見ると錆は中までは回つてない様子。パイプはハイテンらしくシートポスト径は26.2が適合。


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キャンピング車らしいクロウシートステーにリアアウター受けは直付け、シートクイックは極東の曲りのない直クイックにサンツアーのレバーサックが被せてある。シートチューブ"JIS 6397"の刻印が何を示すのかは判然としない。

 


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以前入手したシルク キャンピング用のキャンピングキャリアを取り付けてみる……が、上手く取り付かない。

 


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荷台本体は問題ないが、サイド枠がダボの位置と合はない。どうもシルク キャンピングは年代によつて専用キャリアダボの位置が異なるらしい。

 

 

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リアも荷台本体は問題ないが……

 


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やはりサイド枠がダボの位置と合はない。

 

調べてみるとシルク キャンピングの情報を年代別に纏めて記事化したブログをみつけた

bsdc15.blog.fc2.com

入手した車体と、ブログに記載された車体色やダウンチューブのロゴ、フレーム工作の特徴が一致するので、この車体は1973年式のシルク キャンピング(SC-15)で間違ひないだらう。

また、キャンピングキャリアと同時に入手した純正サイドバッグの柄から手持ちのキャンピングキャリアは1981年式シルク キャンピングのものであることもわかつた。

キャンピングキャリアのダボの位置が合はないのは、後年式ではフレームのジオメトリに変更があり、さらにフレームサイズ違ひで2種類の車体を販売してたこと等から納得出来る。

 

 

しかしキャンピングキャリアがポン付け出来ないとなると、適当な端材を使つてダボの位置をズラして固定する必要があり、労せず組み上げるする夢が潰えてしまつた。出来るなら錆落しをして再塗装の後にロゴデカールも復刻したいが、そこまで手をかけずに雑に仕立てしまいたいのも本音。さてこれからどう弄つていかう……。

アラヤ マイクロスワロー

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久々に現行流通してる新車を購入。

限定数販売とのことだつたので、方々探してアラヤ扱ひ店にて予約購入。

10万円を切る値段の割に作りが凝つてをり、採算取れてるのか心配になる。

 


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リアスプロケットは8段で11-32t、前は165mmクランクに左右ガード付き52tのフロントシングル。

 


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ブレーキはテクトロのVブレーキだが、リアにブレーキアウターワイヤーを通す工作がされてる。

 


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ハンドル周りはステムがプロマックスだつたり、ハンドルがズームだつたりと安物で固められてるが値段を考へるとしかたないだらう。一応ハンドルバーはマースバーが選ばれてたり、標準仕様バーテープが綿なのには拘はりを感じる。

変速レバーはSL-R400が片方だけ直付けされてる贅沢仕様。これがなかなか手に入らないので限定数生産なのだといふ話を噂で聞いた。

 


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サドルはセラロイヤルの特注スワローロゴ入り。

 


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試みにオーストリッチのスマートバッグシリーズで装備を纏めてみたが、フレームバッグが変速レバーに干渉するのが難点。

 


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フレームバッグを外してフレームポンプを付けてみたが、フレームポンプを想定したフレームになつてをらず、固定が甘いので別にベルトでも留めた方が良いか。

 

 

実際に乗つて走行してみたところ、見た目よりは走れるものの、やはり前チェンリングの歯数が足らず、リアスプロケットを早々に使ひ切つてしまふので、チェンリングを52tから58t位に増やしたいところ。

サーリーポーターハウスバッグシリーズ新作発表

youtu.be

先週サーリーからポーターハウスバッグシリーズの改良版が2種類発表された。

ポーターハウスバッグシリーズは同社の8パックラックか24パックラック、またはTVトレイ(といふ荷台拡張後付台)への使用を想定したバッグシリーズである。

 

 

今回発表されたのは

surlybikes.com

ポーターハウス2.0と、

surlybikes.com

プチポーターハウスバッグ2.0

上記2種類。

 

 

www.youtube.com

旧型バッグ発表時の投稿動画と手持ちのバッグをみてわかる改良点は、ベルクロの廃止と巻き上げ留め方式の変更、前部ポケットの拡張、横差し込み口と背部ポケットの追加だらう。

旧型では横からでたバックル付きストラップでメイン荷室の巻き上げを留め、荷台への取り付けは底部にある8つ(!)のベルクロを使ひ、また別のベルクロでメイン荷室の巻き上げをさらに抑へたがそれらは廃止され、荷台への取り付けは底部にある2つのバックル付きストラップで留める形式へ、メイン荷室の巻き上げも上部横に2つあるバックル付きストラップ留めのみへと変更。

また、前部ポケット2つの間にあるベルクロでメイン荷室の巻き上げを留めるのが廃止されたので、ベルクロの空いた分前部ポケット2つを拡張、横もバックル付きストラップが空いたところへ差し込み口を追加。さらに背部ポケットも追加。

持ち運びはストラップで肩がけする方式から巻き上げ留めのベルトがそのまま持ち手になる方式になつたのは賛否が分かれるとこかも知れない。

 

 

既に日本へも入荷してるらしい情報をみたが判然としない。

また、みたところ日本では特に記事にされてをらず、英語のみだと情報が分かり難かつたので取り急ぎ記事化。

キャノンデール・タンデム(MT800)

タンデム自転車(2人乗り自転車)は既に所有してるが、手持ちのそれはどちらかといへば軽快車に近く、スポーツ自転車として乗り回せるタンデム自転車に乗つてみたかつたので手頃な価格の出物を購入。2001年式キャノンデール・タンデム(MT800)。

 

 

タンデム自転車といへば一般自転車に比べてチェンが長いのでチェンの弛みをとる為の偏芯BBが採用されてある。クランクも前側は一般自転車と違ひ、左右逆のタンデム特有のクランクが採用されてる。

 

 

変速周りは9速時代のデオーレXT(M750か760辺り)。見た感じ殆ど乗られて居なかつた様子でチェンリングもスプロケットもチェンも摩耗があまりみられない。

 

 

前後輪のスポークが妙に多いなとよくみてみたら前後ハブはシマノのタンデム用(HB-HF08)で40穴。1990年代末頃はまだシマノがタンデム用部品を製造して居たらしい。リムはサンリングルのライノライト(26HE)40穴。

 

 

フレームのあちらこちらにハンドメイドインUSAと誇らしげにデカールが貼られてある。調べてみると当時はまだ米国内工場で内製されてたらしい。

 

 

車体の他にオーナーズマニュアルや当時のカタログ等も付属してきた。前オーナーの几帳面さがうかがへる。

 

 

当時のカタログによればこの頃はMTB系2車種(フロントサスありディスクブレーキとフロントリジッドのVブレーキ)とロード系2車種(アルテグラとXTR混合組と105とXT混合組)の計4車種タンデムを出してたらしい。今回購入したのはこの内の"フロントリジッドのVブレーキ"のMTB系車種となる。

しかしそれほど売れる訣でもないであらう車種を4種類も販売してたのには驚く。現在はわからないが、キャノンデールはかなり長いことタンデム自転車の販売に力を入れて居た様だ。

 

 

フレームにはディスクブレーキ台座もあるし、ディスクブレーキ化も試したいがディスクブレーキ対応の40穴の前後ハブ(100mmと135mm)を今更探すのは大変だし、とりあへずは現状から乗れるまでに弄り直してみたいところ。

ちなみに北海道では2020年4月からタンデム自転車での公道走行が可能となつて居る。

河川敷でコーヒーとJBケージの評価

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ワイルダム パスハンターで豊平川河川敷まで足を伸ばす。


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取り出したるは携帯コーヒーセット(ポーレックス コーヒーミル2ミニハイマウント コーヒービーンズキャニスターバイシクルコーヒー パンサーカップ)とジェットボイルと水の入つたレーサーボトル。


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ジェットボイルでお湯を沸かしつつ、コーヒー豆を粗目に挽く。

因みに豊平川河川敷でも豊平川緑地では火気厳禁だが、札幌河川事務所管理区間では火気使用可(直火不可)。

 


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お湯が沸いたら粗目に挽いた豆を入れ、かき混ぜ、ジェットボイルのコーヒープレスで3分程抽出。



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3分程待つてコーヒー完成。

ジェットボイルの蓋には注ぎ口があるので、蓋をしたままでもカップにコーヒーを注げる。


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寒空の下、お菓子をつまみながら温かいコーヒーを飲みつつぼんやり過ごす。


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飲み終はる頃には日が暮れた。

 


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今回ダボス JBケージの評価を兼ねて多少凸凹道等を走つてみたが、大きく跳ねると蓋が開くことがあつた。マイクロモの蓋が軽くて柔らか目だからと推察。

店舗で確認した限り、JBケージに合ふジェットボイルだと

  • ジップ > フラッシュ > マイクロモ

の順に蓋が重めで固くある。

携帯性と自動点火装置のあることからマイクロモを選んだが、JBケージで運ぶには難があるといはざるを得ない。長距離ツーリング等で使用の場合はケージごと何か紐で括り、蓋の開くのを防止した方がいい。