roadman.hatenablog.com
前回は国道12号線から桂沢湖経由での富良野行きだつたが、
- 山越えでの登りがキツい
- 途中の隧道に歩道がない
- 休憩場所(コンビニや道の駅)が少ない
といふのと、到着が遅くなつて目当てのご飯が食べられなかつたので、今回は前日夜に出発して翌日朝富良野に着いて目当てのご飯を食べる事を目指す。そして帰りも自走予定。
今回の行程。
前回と同じく札幌から国道12号線を北上するが、桂沢湖へは行かず、滝川まで行つてから国道38号線に合流して富良野を目指す約150Km(ルートラボの地図では都合で実際の出発地点とは異なる場所を選んでるため爲、距離に誤差がある)を往復で約300Km。
今回の相棒、フロント2サイドキャンピングなトラベゾーン ツーリング改650B仕様。当初は軽快なワイルダム・パッカーを使ふ予定だつたがまだレストアがをはらないので、前回の天売までの旅に引き続き使ふ。
キャンプ用具は降ろして、サドルバッグサポーターとサドルバッグを付け、フロントバッグは小振な物と交換。サドルバッグには輪行袋と食糧。フロントバッグには地図と携行食(ブラックサンダー)、粉末カフェオレ、タオル類。サイドバッグには片方に輪行用品と炊事道具、片方に日焼け対策のカバー類と食糧。
27日22時半出発、国道12号線の夜。江別を過ぎると街燈が減り、かなり暗くなる。岩見沢の辺りで気温は17度。
日付がかはつて28日の1時三笠の道の駅で休憩。コンビニや温泉(日帰り入浴受付22時まで)が併設されてるので夜でも便利。
さらに足を伸ばして3時前に奈井江の道の駅。三笠とは違ひ、自動販売機位しかなかつたがそれでも他の道の駅と同じく24時間開いてる便所があるので休憩に良い。温度計があつたので気温を確認すると11度。肌寒い感じはしてたがもう秋。
奈井江を過ぎると市街地や信号付近以外は街燈がないので自転車前照燈が重要になつてくる。愛用してるキャットアイのHL-EL540はローモードでもかなり明るい(実際は写真よりも明るい)。
一方ナショナルの自転車用FF-199S懐中電灯。予備に付けてるがHL-EL540と比ぶべくもない(とはいへこちらも実際は写真よりも明るい)。
砂川の辺りで爪先が冷たいと感じてよくみるとビンディングシューズが結露してをり、フロントバッグのマップケースも結露。
砂川の北泉岳寺には赤穂浪士の墓(骨ではなく泉岳寺の赤穂浪士の墓の土が入つてるらしい)がある。
滝川の辺りで空が明け始めた。
5時前。滝川のコンビニで休憩後、日が昇り朝になるが曇り空。
大体100Km。前回の往復と合はせて総走行距離400Kmとなる。
茂尻か平岸の辺り、多分田園風景が続く。
赤平のエルム高原オートキャンプ場へ行く手前にある城。今から10年ほど前に倒産した人形屋のショールームとして建設されたものの現在では放置されてる。
赤平市街を高台より望む。とにかくあちこち靄がかつてをり幻想的な風景となつてゐた。
赤平辺りの橋の上で雲の切れ間から昇つた太陽が拝めた。以降は終始曇り空。
6時半、芦別の道の駅。まだ早い時間なので売店がどれも開いてをらず、自販機と便所しかない。
物凄い靄のかかり樣で少し先が雲に沈んでる様にも見える。
7時半、野花南の辺り。途中閉校した小学校等があるが、周りに農家位しかない山道が続く。
野花南隧道。歩道があまりにも狭く、車道も自転車で走れる雰囲気ではないので、仕方なく反対側の歩道を走つた。長さ1Km程。
野花南隧道を過ぎて少し行くと奔茂尻隧道。長さ500m程度。
隧道二本過ぎると滝里湖と呼ばれるダムに出る。元々あつた滝里町が一部沈んであり、奔茂尻隧道を出てすぐ横にはかつて町にあつた神社等が移設されてあり往時を忍ばせる。
9時前、富良野に入つた。
大体150Km。前回の往復300Kmと合はせて総走行距離450Kmとなる。
10時頃、目当てのお店に向ふ。カフェの併設された陶器ギャラリー野良窯。
前回来た時は味はふことの叶はなかつたカレーを食べる。大正時代のカレーのレシピを元にした大正のルーカレー(サラダ付き)。ルーカレーでありながらとろみが少なく、スープカレーに近い感じ。
前に来たのは3年前のことで、流石に忘れられてると思つてたが、なんと覚えてをられて、話が弾み遂々長話に。
アトランティス・キャンピングを入手したのでレストアしたいといふ話をすると、では乘つてみませんか?と、試乗させもらつた。ランドナーをキャンピングに仕立てたトラベゾーン改とは別次元の抜群の直進安定性。
他にも色々レストア絡みで話を聞いてもらつたり、話を聞かせてもらひ、レストア欲が強まる。
13時頃店を出て富良野からの帰り道、奔茂尻隧道では工事が行なはれてをり、片側交互通行となつてゐたので、自動車を気にすること無く思ひ切り隧道内を走れた。
赤平辺りで今回の総走行距離200Km超。
お腹が空いたので途中で炊事。カレーメシ。
袋乾麺。
カフェオレで〆。
美唄で名物のとりめしを食べるつもりだつたが、間に合はず、そのまま三笠まで行つて道の駅に併設された温泉へ入り、1時間程くつろぐ。
その後また走り始めたが不眠で走り続けるのは流石に辛く、岩見沢を過ぎた辺りから途中で何度か我慢できずに道の脇で立つて仮眠したものの、そのまま朝まで寝るわけにも行かないのでなんとか走り、帰宅したのは日付がかはつて29日2時。そのまま便所へ入つて気づいたら便座に座つたまま2時間寝てをり、このままではまづいので布団に入つて寝た。
以上札幌から富良野往復300Kmを丸一日近く走る旅行記終はり。