札幌自転車日記

札幌で(古い)自転車に乗る人の日記。

綿バーテープにセラックニス塗り

まづはバーテープを巻く。今回使用するのはVIVAの白い綿バーテープ。ニスを塗るならVELOXの綿バーテープが良いといふ人もあるが、そんなに違ひないだらうと入手し易いものを選んだ。
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ニスを塗る際のバーテープ巻きはブレーキレバーとブレーキカバーを外してからやる方が上手くできるとされてゐるが、面倒なのでレバーは付けたままでカバーを捲つて巻く。
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ブレーキレバー台座をバーテープの端切れでとめておく。
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後はバーエンドから一気に巻く。ヘンプ巻きは省略して巻き終はりは重ね巻きにした。

 

www.youtube.com

綿バーテープ巻き方参考動画(ヘンプ巻きまでやつてある)。


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塗るニスはアサヒペンのラックニス300ml。セラックを溶かしたのを使ふのが良いといふ人もあるが面倒なので出来合ひを使ふ。成分にセラックと有機溶剤とあり、溶かしたのを使ふのとかはらないだらう。


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刷毛はホームセンターにあつたニス塗り用の安物。まづは塗りムラとかは気にせず全体に塗つていく。塗つてる最中に刷毛から取れた毛がニスと一緒にバーテープに貼りつくことがしばしばあるので、毎回全体を塗つた後、バーテープを舐め回す樣に毛の有無を確認して、あればピンセットで毛を取つてやつた。
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ニス塗り一回目。綿バーテープがニスを吸収して、雑誌の写真でみる輝きには程遠い。約三十分乾かす。
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ニス塗り二回目。まだ綿バーテープがニスを吸収してる感あり。約三十分乾かす。
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ニス塗り三回目。綿バーテープにニスが吸収されなくなつた感あり。なるべく塗りムラが目立たない樣にニスが薄いところに濃く塗つてやる。約三十分乾かす。
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ニス塗り四回目。塗りムラがあるのか最早わからない。約三十分乾かす。
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ニス塗り五回目。良い感じなのでこれで終はり。一日乾かす。


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乾燥後の使用感。気持ち少しペトペトするが、滑り止めになつてると思へば気にならない程度で、雨中走行はしなかつたので防水効果は不明。何度か立ちごけしたが、普通に綿バーテープ巻いただけよりニス層のお陰でバーテープが多少傷つき難くはある。といつたところ。
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WWW上の関連記事を読むと何日もかけてやるといふ人が多かつたので躊躇してたが、実際にやつてみると一日で出来たので拍子拔け。綿バーテープさへしつかり巻ければ難しくもなく、見栄えも良い。

ただ、もつとツルツルのピカピカにしたい場合は時間をかけてやるのがいいのだらう。
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重ね巻き。ヘンプ巻きが面倒な人にオススメ。巻後に上からニスで塗れば、簡単にほどける事は無いだらう。

650Aランドナーを650B化

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アラヤの650Bリム(古物)が手に入つたので650Aなトラベゾーン ツーリングを650B化する。一応事前に各部を測定して合ふかどうか確認してはゐるが、実際に出来るかはやつてみないとわからないのでとりあへずやつてみる。

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現行品の650Bタイヤ。
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650x42B。44Bと呼ばれる場合もあり。廃版してたかと思はれてたデミバルーンタイヤ、フランスでは流通してる樣子でこれは輸入品。
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溝模様。過去のデミバルーンタイヤと比べてどうなのか?日本では廃版になつたミシュランの42B(フランスでは流通してる)とも微妙に違ふ溝模様。
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メーカーはユッチンソン(今はハッチンソン呼び)。メーカーのサイトにタイヤの詳細あり。このタイヤシリーズは他に650x35Aと650x35Bがあるさう、生産国は中国でデザインドインフランス。因みにミシュランの650Aと650Bがあるワールドツアータイヤシリーズは生産国ベトナムでデザインドインフランス。
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リムテープはゼファールのコットン。お気に入りで手持ちのツーリング車の殆どで使用。
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チューブは予備にとつておいたパナレーサーの650x38~42 A/B(仏式)。

タイヤ装着作業紹介は何度もやつてるので省略、台数を大分こなしたので作業速度が当初に比べて大分上つた。
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タイヤを付けたホイールをフレームに装着して使用予定の各部品を取り付け。トラベゾーン ツーリングは元々650Aホイールを前提としたフレームと泥除けの筈だが、650Bホイール(それも一番太い42Bタイヤ付き)が特に無理なく収まつた。とはいへ、カンティブレーキはトーインの上下調整可能な新しめな物を使ひ、シューを一番下に設定してギリギリでタイヤサイドを回避してリムサイドに当たる状態で、650Aから650B化は万人にオススメ出来る作業ではない。

アラヤの新しい650Bリムが発表され、アレックスリムズの廉価な650Bリムも流通してをり、650B規格が再び日の目をみてゐる昨今、650Aなマスプロランドナーをこれからレストアしやうとしてる人達にはかういつた事もできる場合があるといふことで……。

次はワイヤー類を取り付けて変速とブレーキ周りを調整する。

ダイナモコードの配線その2

この作業のためにコードをカシメる工具とギボシ一式を購入。
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ホームセンターの自動車用品コーナーで手に入つた。

工具使用方法はエーモン/電工ペンチの使い方に詳しい。
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ヘッドライト部。ダウンチューブから泥除け裏に入れる途中でギボシをカシメてある。本来はヘッドライト直下に穴があつてそこからヘッドライトにコードが入り、コードが目立たない樣になつてるのだが、今回はヘッドライトの固定に使用してるため、フロントキャリア取付用の穴を利用して泥除けから出した。メタルテープ等で隠すのが良いかも知れない。
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後ろ泥除けは専用金具で固定する方式でそれが欠品してゐたのだが、なんか見つけて購入。

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泥除けの裏に固定する金具と、シートステーブリッジの隠し止めに付けて泥除けの上に固定する金具からなつてる。
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これを利用すると泥除けステーとこの金具のボルトを外すだけで後ろ泥除けが簡単に外せる樣になる。下の金具は既に泥除けに固定されてるので今回は上の金具だけを使用する。
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チェンステーブリッジに固定する泥除けを挟む金具。自転車屋でたまたま見つけたので購入しておいたのが役にたつた。泥除けを挟んで固定してるだけだが、この金具のお陰で泥除けを外す際にチェンステーブリッジの取り付けボルトを外す手間が減る。

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BBからチェンステーブリッジ裏の泥除け裏に入る途中でカシメ。

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ダイナモはシビエ。ダイナモから泥除け裏に入る直前でカシメ。ここからテールライトとヘッドライトへ二股に別れてるため、ここのみ二股ギボシを使用。

以上で配線をはり。残念ながら球切れの所爲かライトは前後とも点灯せず……。

ダイナモコードの配線その1

こつこつ集めてた部品が揃つたので、トラベゾーンを走行可能状態へするべく部品を組み付けて行く。今回は一番面倒なダイナモコードの配線。手持ちやWWW上の資料だと詳細に作業手順を記した物がみあたらなかつたので試行錯誤した。あまり手順が洗練されてはゐないかも知れないが参考になれば幸はひ。

今回使用する電線は0.5sqで3mのもの。多分ホームセンターや自動車用品店で同等品の扱ひがあると思ふが、今回は他の品と纏めてヤフーオークションの銀輪庵経由で購入。

所持してる1976年の初代ユーラシアでは配線が内蔵ではなく外付けバンド留めであつたが、以降は内蔵工作がされてゐたらしく、先日入手したダイヤモンド ツーリングも内蔵工作がされてあつた。

配線経路は今回のトラベゾーンと同一で、左シートステーに直付けされたダイナモからコードが出て、ギボシでカシメ、ギボシから二股に分かれて後ろ泥除けの裏側を伝ひ、一方はリアテールライトへ、もう一方は後ろ泥除け下方からチェンステーブリッジの穴を抜けてBBシェルの後ろに空いた穴を通つてダウンチューブへ、そこからダウンチューブ上方左側のヘッドとのラグに空いた穴から出て、ギボシでカシメ、前泥除け裏側を伝ひフロントヘッドライトにとなる。ギボシでカシメてるのは輪行時に取り外しすることを想定してゐる為。

フレーム内部へコードを通すにはコードをそのまま通すのは難しく、手持ちの資料だと、凧絲を使つたとか掃除機を使つた等が書いてあるが、糸はダウンチューブ内で引つかかるし掃除機は吸込み口径が大きくてBBシェルに入らなくて使へない。そのため不要なシフトケーブル(ブレーキケーブルでは太すぎる)を使用する。
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シフトケーブルの先端を解いて3,4cm程度1本か2本を残してワイヤーカッターで切断し、先端に残つたケーブルをフレーム内に通すコードにきつく絡める。
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通す際はダウンチューブ上から通す。先にシフトケーブルを入れ、押し通していく。
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BBシェル裏からチェンステーブリッジまで出したら、そこからシフトケーブルを引つ張りつつ、ダイナモコードを押し通していく。この際シフトケーブルを引つ張るだけだとコードがシフトケーブルから解ける場合があるので(実際何度か試行中に解けた)ダイナモコード側も押しつつシフトケーブルを引つ張るやうにした方がいいだらう。

シフトケーブルの長さがダウンチューブより長くないと意味がないので注意されたい。
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開始から試行錯誤の3時間後、なんとかコードは通つた。
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BBシェルの中までばつちり。

次回は残りの配線を行ふ。

白石サイクリングロード近況2017春

年が明けてからの本格的な走り始めとして毎年恒例の白石サイクリングロードこと白石こころーどとエルフィンロードを含む道道札幌恵庭自転車道線を札幌コンベンションセンターから北広島駅までを走行。

今回は風邪をこじらせたので少々遅くなつた。
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始点のさつぽろ大地公園。

今回は冬の間乗りたくて堪らなかつたアトランティス ロードレーサーで走行。チューブラーの空気が抜けてたので突つ張らせたままのゼファールHPXクラシックを使つてみたらポンピング数回で空気がパンパンに入つたので一寸驚き。フレームポンプは飾り程度にしか考へて居なかつたが現行品は意外と実用的。

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コンベンションセンター横は雪山がまだあり、路面にも落葉と水たまりが。
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片側の路面一部が完全に落葉と水たまりで覆はれてる区間があり。

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虹の橋は路面に撒かれた滑り止めの砂が多くあり。

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北星学園大学の辺りは水たまりはないものの落葉が多い。

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エルフィンロードの区間は背の高い木々が日陰になつて雪山がまだ殘つてる区間が多い。片側が雪山でもう片側が水たまりになつてる。

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雪山で片側が半分埋つてる。

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ここもまた雪山で片側が半分埋つてた。

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終点北広島駅。休日の為か他にもロードレーサーに乘つて走る人達をみた。

冬の間ずつとファットバイクに乘つてた所爲か前52tで坂道を登つて居ても昨年と比べて疲れを感じず、脚力が上がつてる気がする。とはいへ土日祝日は家族でサイクリングを楽しむ人達や標識を確認せず逆走してる人達等が沢山居りあまり速度は出せない。
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コーヒースタンド28でココアとチーズトーストをいただき、サイクリング終はり。

ブリヂストン・ダイヤモンド ツーリング

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今年2台目の増車。ブリヂストン・ダイヤモンド ツーリング(DT-520)。フレーム番号によると1978年4月製なので1978年式。

ブリヂストンのダイヤモンドシリーズは1979年で終了し、1980年からはアトランティスシリーズとなるので最末期のダイヤモンドといふことになる。

サドルは元々革サドルだつた筈だが、軽快車の物に変更されてる。ステムにベルが増設されてるのが謎。フロントバッグ(多分FB-1)も付いてきたが、元々のグリーンが色落ちで生成りぽくなつてる上に樹脂製の開閉具のカシメが外れて革もボロボロと、流石に使ひたくない。

フレームポンプは予備に保管してたプリマスをとりあへず突つ張らせた。
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前後ともに以前所有してた1985年式ロードマンコルモに付いてたのと同じブリヂストンネーム入りタイヤ。80年代後半から90年代初頭にお店で交換してそのままだつたものと思はれる。タイヤサイドは劣化しつつあるが溝はまだあり、そこまで乗られてゐなかつた樣子。リムはアラヤの26x1-3/8 WO。
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ペタルは極東のトップラン。特に高級品でもなく当時のマスプロ車によく使はれてた普及車向けのペタルだが、極東がペタルの生産を辞めたいまとなつては珍しい物かも知れない。カタログ仕様と同じだが、あるはずのクリップとトウストラップは前オーナーが後年外してしまつたらしい。
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樹脂コーティングされたボトルケージ。これとアルミボトルのセット品が当時ブリヂストンのオプション品としてあつたので、その成れの果てと思はれる。アルミボトルもあればよかつたのだが。
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栄製のブリヂストンネーム入りクランク。クランク長165mmで歯は48x34t。カタログ仕様のまま。栄のプラメッキクランクキャップが左右とも残つてるのはかなり珍しいのではないか。
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WレバーはサンツアーVX直付け。レバー台座はカンパ互換。
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前後変速機も同じくサンツアーVX。三点ともカタログ仕様のまま。スプリングアウターは要交換。少し前までは入手困難だつたが、ブレーキ用のクリアアウターと共に日泉ケーブルが復刻してくれたので入手が容易になつた。
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ハブは前後共にシマノのラージフランジ。錆といふよりも油汚れにホコリやらなにやらが付着して重なつてるぽい。
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ブレーキレバーはダイアコンペ162G。クイックレリーズ付き穴空きにアジャスター付き。
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片方生きてた当時もののレバーフードは流石に触りたくない。現行品の144用レバーフードを加工すれば代替できる。

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チェンガード台座。所謂ゴム帯を付けておく所。ありがたいことにまだVIVA製で現行品がある。
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BB裏のチェンステーブリッジにBSオリジナルの泥除け金具。
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BSオリジナルの泥除け金具。ルネ・エルスで使はれてた菱型泥除け補強板を摸してるらしい。
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後泥除けにはリアダイナモ用に凹みがある。泥除けは目立つた傷や凸凹もなく、ダルマネジもオリジナルのままで見た目よりも状態が良い。
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バーエンドはブリヂストンオリジナル。カタログ仕様のまま。バーテープも40年近く前の購入時から一度も交換されてないと思はれる。片方だけしか残つてなかつたのが残念。

650Aランドナーは既にユーラシアを所持してるので増車する予定はなかつたが、ダイヤモンドとなれば確保せずには居られない。しかし所持台数が15台超となり流石にそろそろ減車を考へないといけないのだが……。

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今年初の増車。レイダック1000(RD-1000)。おそらくレイダック初期の1987年式で初期のフルアルミフレーム。実寸CT約460mm(カタログ値だと490mmが最小)とサイズが小さめ。前オーナーの手で色々弄られてる樣子。

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ハブにデュラエース等。詳細は雪がとけてから。