今年3台目の増車にして遂に憧れのキャンピングを入手(でもボロボロ)。1987年製の1988年型アトランティス キャンピング(AC-545)、1989年からはアトランティスとユーラシアはブランド統合されてトラベゾーンとなるので、最後のアトランティス キャンピングである。
一応純正革サドルとシートポスト、ステムとハンドルも付いてたがそれはまた今度。しかし実車をみるまではわからなかつたがこの車体は色々とをかしなことになつてる。
元は前後輪650Bアルミリムホイールだが、これは前後輪がハブナット締めで26x1-3/8ステンレスリムになつてる上に、何故か前にはハブダイナモ。
前後共にダイアコンペのDC981カンティ。
シフターはサンツアーのアキュシフトに対応したインデックスとフリクション切替機能(I.F.C.)付きのサイクロン7000シフター。
左右クランクセットは当初付いてたはずのものから交換され、左クランクがシマノの安物。
右は年代を遡つて70年代辺りのスギノのマキシィ1型(アウター固定型)になつてる上に内側に曲がつてしまつてゐるので使ひ物にならない。
錆錆の前変速機だが恐らくサンツアーのSVX。長らくサンツアーのVシリーズの採用を続けてきたブリヂストンのツーリング車種だが、1989年度からはサンツアーのXCシリーズが採用される。
後変速機もサンツアーのSVX。で、ここで何かをかしいと気づく。
リアキャンピングキャリアのサイド枠が内側に曲がつて後変速機に干渉。恐らくケーブル類を交換しただけではまともに変速出来る状態にない。
リアキャンピングキャリアの全体像右側。右側はサイド枠が内側に曲がつてる他はさほど悪くもない。
リアキャンピングキャリアの全体像左側。何があつたのかは知らないが、あちこち酷く歪んでる。
そしてやはりサイド枠が内側に曲がつてる。再溶接痕らしきものがあるが、元からかうなのかも知れないし判然としない。
以前から興味のあつたブリヂストンのキャンピングに於ける泥除けの固定方法。やはりといふか輪行仕様にはなつてをらず、ナット締めされてるだけ。
シートステーブリッジはリアキャンピングキャリアと共締め。
泥除けはダルマネジ二つを使つて固定されてをり、強度重視であることが窺へる。
前泥除けは付属しなかつたが、ハト金具が付いたままになつてあつた。隠し留仕様ではなかつた樣だ。
キャンピングといへばクロスシートステー。代替品を探すのが面倒な専用シートピン付きなのがありがたい。 トラベゾーンではシートピンが付属せず、代替品を現物合はせで探すことになり、苦労した。
リアアウター受けの直付け工作。流石キャンピング。
ヘッドチューブ周り。コンチネンタルカットラグ。
ヘッドチューブのステッカーが殘つてた。
アトランティスのロゴステッカーもあり。トップチューブのブリヂストンロゴステッカーだけが剥がされてゐた。
この車体の一番の問題は右リアエンドの破断。全てはこれを直してからだらう。内地と違つてフレーム工房が近くにある訳ではないのでどうしたものか……とりあへず気長にレストアしていく予定。