前回から引き続き、今回は変速周りを組み付ける。
まづはクランクを外す。
8mmアーレンキーでクランクのフィキシングボルト(正ネジ)を外して。
コッタレスクランク抜きでクランクを外す。
ここで穴が開いてる軸に対してTL-FC15を使つて一時的に穴を埋める場合もあるが、今回は径が合はなかつたので使はずに外した、軸の穴の径が狭い為にクランク抜きが軸の穴に嵌合せずに済んだ。
Truvativ HussefeltはISIS式クランクだが、BB小物の取り外しにはホローテック用の工具を使ふ(右は逆ネジ)。ここはISIS専用工具を使ふ場合もあるので、形状をよく確認されたい。
なんでハンガー小物まで外したかといへば、シマノ・デオーレXT(FD-M760E)Eタイプの前変速機を取り付ける為。
シマノの取扱説明書によるととBBシェルとBB小物の間に挟み込んで取り付けるさうで、パグスレーの場合だとフレーム側にも専用の工作がされてをり、前変速機を固定出来る。
今回は前三段が可能な変速機を取り付けたが、トリプルだとタイヤに擦る様でダブルを前提としてるらしい、色々工作がされてる割には制限が多い。
後変速機はシマノ・デオーレXT(RD-M760)、やはり銀色の変速機が好み。
今回はフリクションなバーエンドコントローラで変速する為、あへて少し古い型の変速機を揃へた。現行のデオーレはdyna-sys規格で構成されてをり、フリクションのWレバーやバーエンドコントローラーではシフトケーブルの引量が異なる為、使用できないさうだ。
チェンを前後一番外側の歯に引つ掛けて、チェンを張る。かうしないで、前後内側に合はせてチェンを張つたりすると変速に必要な分のチェン量を誤り、変速が上手くいかない。
チェンを張るのにはチェン用のフックがあると便利だ、写真のアストロプロダクツ製は五百円もしないのでだいぶ前に買つて工具箱に入れてあつた。
チェン切りはパークツールのCT-5で10速まで対応してをり、小型で場所を取らないので遠乗りの際も携帯してる。
チェン付属のコネクティングピンで繋いだ様子。余つたピンはペンチで折る。
今回は114コマから4コマ間引いて110コマとした。
シフトケーブルの取り回し、ここまでやつた後から気づいたがシフトケーブルをハンドルの下から出してる人は居ても上から出してる人は居ない。アウター上出しのブレーキケーブルの取り回しぽくて気にならないかなと考へてたが、なんだか気になつてきた……しかし直すのが面倒なのでこのままで進める。
変速の調整は以前やつた段階付きのアキュシフトプラスの調整(失敗)に比べると無段階のフリクションなのである程度大雑把でも済み、楽だ。
9段のスプロケットはBBBの11-34T。
調整終了後、前後のホイールを入れ替へる。
後ホイールを外した際にチェンを保持する為にMr.コントロールのチェーンハンガー チェーンキーパーを使用した。フレームにチェンレスト(引つ掛け)があれば要らないが、ないフレームの場合は重宝する。またエンド幅を選ばないので古い自転車の整備の時などにも使えるかも知れない。
前後ホイールを入れ替へて非固定シングルギア。これも調整したが特に問題無し。
ここがパグスレーの個性的なところで、前後共に135mmのリアハブでホイールを組むので前後に異なるスプロケットを取り付け、必要に応じて交換する事が可能なのだ。
冬は変速機が凍つたり、路面の凸凹が酷く変速しない場合や晴れて路面の状態がいい場合等を考慮して、今回はシングルギアと多段ギアで組んでみた。
次回は実際に乗つて走る。