手持ちの部品を仮に組み付けて記念撮影。1982年式アトランティス ロードレーサー(ARR-530、カラーオーダー車)です。
入手時からデカールが無く、フォークからグランヴェロだと思つてたらアトランティスでした。順を追つて説明します。
沈頭式貫通ボルト用の工作はありますが、グランヴェロならあるはずの補強板が両サイドに ありません。
ボトル台座の補強板もありません。
他にも色々ありますが、決定的だつたのはこのブリヂストンのクロモリ鋼マークシールです。知る限り、当時のグランヴェロはこの位置にこんなシールはなかつた筈……と、調べてみたところ当時グランヴェロ以外で唯一グランヴェロ印のクロモリフォークを標準採用してゐたアトランティスロードレーサーに行き当たりました。
追憶のカタログ展Part39:1982ブリヂストンユーラシア・アトランティス
運良く当時のパンフレットがアップロードされてをり、仕様が詳しく載つてます。フレーム工作が書いてある標準仕様のままなのでアトランティスと断定して良いでせう。また、当時の標準仕様色は黄色ですが、入手したフレームにはロゴシール等を剥がした痕があり、再塗装されたとは思はれないのでカラーオーダー車と推定しました。色はF.スカーレットと思はれます、写真では判り難いですが、メタリックカラーな感じです。
さて、これからこいつを動く様にレストアしていく訳ですが、大きな問題があります。
直付シフター台座ですが、デュラエースEX専用台座なのです。
現在は大体カンパニョーロ互換台座といはれてるものが採用されてをり、古のカンパニョーロのWレバーや在りし日のサンツアーのWレバー、もちろん現行シマノの各種レバーが使えるのですが、こいつは違ひます。 デュラエースEXか600EXのWレバーしか使へないのです。
さらに困つた事に、デュラエースEXのWレバーは初代デュラエースのWレバーと見た目が同じで、取付部を確認しない限りどちらがどちらかわからないのです……デュラエースの各種部品自体古いものでも大変高価で、600EXの方も安価とは言ひ難く、安易に買つて試す訳にもいかず困りました。
しかしWWWは便利なもので、調べてみると同じ事で悩んでた人の書いた記事が出てきました。
現行のアウターストッパーを加工して台座に取り付け、STIレバー対応化するのださうです。少し探してみて、Wレバーがみつからなければこれでいきます。