札幌自転車日記

札幌で(古い)自転車に乗る人の日記。

春来たりなば

市街地では雪が殆どとけて、雪堆積場も閉鎖を始め、春の訪れを感じられる様になつてきました。

とはいへ、気温はまだ低く、市内のサイクリングロードもまだ完全に除雪されませんし、雪どけ後に残る砂箱の砂が路側帯にかなり残つてるので、サイクリングを楽しむには少々厳しい状態です。

遠乗り記事を書くつもりでしたが、 これでは遠乗りしたくてもまだできないので、少し冬の自転車について振り返つて纏めてみます。冬の自転車活動は移動と買ひ出しが目的で、雪山で半分遭難しながら乗るのを楽しんで遊ぶとかさういふ事はしてませんのであしからず。

冬用の自転車に求められるべき仕様

凍結路面で滑らず、少々の積雪でも走ることの出来る走破性が必要です。

これを満たす為には凍結路面でも滑らないスパイク付きの少々の積雪でも埋まらず路面に食いつく太いタイヤであればいい訳です。

26HEタイヤを履けるMTBが妥当でせう。完成車で安価なものなら5万円代から手にに入りますし、ブロック、スリック等通常のタイヤも種類が豊富で、スパイクタイヤも数社から出てをり、予算と用途にあはせて選べます。

サスペンションはなくてもいいですが、あると厳冬期の凸凹道での疲れが軽減され走り易いです。変速機は最悪の場合凍結するので、なくてもいいのですが、あつた方が変速出来る時は走行が楽です。

実のところ一番太いタイヤを履けるファットバイクが最適なのですが、通常のタイヤでも種類が少ない上に値段が高く、スパイクタイヤは1本約2万円と、さらに値段が高いので積極的にはオススメしません。ただ、凍結路面を考へなければ悪い選択ではありませんし、5万円前後の廉価なファットバイク(BRONX等)も増えてきたので今後のファットタイヤの普及に期待です。

冬の自転車乗りに求められる装備

防寒服はもちろんですが、防寒帽子、サングラス(ゴーグル)、マスク、防寒手袋は必須です。

サングラスは晴天時の雪目防止になります、ゴーグル状のものであれば降雪の際にも雪が眼に入るのを防げます、マスクと一体になつたものも含めてスポーツ用品店等で手に入ります。

防寒手袋は自転車用を謳つたものが各社から出てますが、気温が常に零下の厳冬期には防寒性能が満足のいくものは少なく。中にインナーグローブを履き足したりする必要があります。ハンドルカバー(秀岳荘オリジナル ハンドルカバー等)があると良いかも知れません。自転車用に拘りがなければホームセンターで手に入る厚手の廉価な作業用防寒手袋は対費用効果が高いです。

防寒着を着込んで走つて居るとすぐに暖かくなるので速乾性の下着もあつた方が良いです。

冬に自転車が走る道

以前も何度か書きましたが、降り積もり始め位であれば、ブロックタイヤのMTBでも十分なのですが、雪が降り積もり踏み固められる事で、凍結路面が出来上がります、さうなるとスパイクタイヤの出番です。

ただし、水分を多く含んだ雪の上は太いタイヤでも走るのが困難です。リムの上辺りまで積もつても同じく走るのが困難になります。さうなるとおとなしく押して歩くか、乗るのを諦める他ありません。

さらに夏と違つて、大きな一般車道はまづ走れません。除雪で路側帯に雪が堆積され雪山が出来る為です。そこで歩道を走る事になりますが、歩道は当然歩行者が居る訳で、あまり速度は出せません。さらに除雪が間に合はないと道幅が狭くなり、一方通行となるので、徐行する等の注意が必要です。

ここまでして冬に自転車に乗るべきか

冬のバスの遅れにうんざりしてたり、乗り物酔ひが酷くてそもそもバスに乗りたくなかつたり、冬に自転車に乗つて外を走れない事にイライラする人はぜひ冬にも自転車に乗りませう。乗れる車種が限られる事を除ければ最高です。