札幌自転車日記

札幌で(古い)自転車に乗る人の日記。

冬支度

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雪が降積もつてしまつたので今年もファットバイクの出番。昨年よりいくつか手を加へた。


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後荷台の固定が不完全だつたので改善。以前は走る度に荷台が揺れて不安定だつたが、きちんと6箇所固定されてるので走る度に荷台が揺れることはなくなつた。


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上段はシートポストクランプをダボ付きの物に変更して取り付けられるとよかつたのだが、このパグスレーはシートポストクランプ径30.0mmと特殊で適当なものがなく、諦めてミノウラのMT-800N用シートポストクランプを噛ませた。


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中段はダボにスペーサーを挟んで高さを稼ぎ、ホームセンターで手に入れた汎用金具を使つて固定。下段は以前と同じくダボに固定。

フロントキャリアもあるが、良い固定方法が思ひ付かないので暫くは仮付けのままで使ふ。

 

https://www.instagram.com/p/BbWjN7ZnYKn/

#45nrth Dillinger 4 120tpi Studded

さらに奮発してファットバイクスパイクタイヤを前後分購入。タイヤ交換する。


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空気を完全に抜いてからタイヤレバーをビードに引つ掛けて外していく。


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他の自転車とやることはかはらないが、空気を完全に抜いてもビードにタイヤレバーを引つ掛け難かつた。タイヤレバーを折れる勢ひで思ひ切り使ふのがコツか。


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リムテープは幅広の物が使はれてると思つてたがニップル穴を塞ぐだけの簡単なもの。


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45nrthのデリンジャー4、26x4.0インチ用のスパイクタイヤ


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丸めてあるのを広げると当たり前だがかなり大きい。


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ケージングが柔らかいのでタイヤは嵌め易さうだが、最後の方はタイヤレバーを折れる勢ひで思ひ切り使はないと嵌まらなかつた。


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パグスレー向けのオフセットされたラージマージリムは廃版になつてしまつたので、これを使ひ続けるしか無い。


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1度やつたのでタイヤ外し2回めは早く済んだ。


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丸めた際に内側に凹んでるデリンジャー4はなかなか面白い見栄え。


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空気を入れて前後輪交換してをはり。今冬はこれで走る。

ロードレーサーで由仁町の東京ホルモンへ行きホルモンを食べて帰りに温泉に入る日帰り遠乗り

数年前に食べた由仁町にある東京ホルモンの味噌ホルモンが絶品だつたのでいつかまた行きたいと思つてたのだが、札幌市内から片道30Km程度なので自転車で行くことにした。

行程は国道274号線を東へ向かひ、千歳川を越えてから道道3号線に入りまた東へ向かひ続ける単純なもの。帰りは来た道を戻るだけ。往復約60Km。

 

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今回の相棒はアトランティス ロードレーサー。キャンプ用具を積んで超長距離を走る訣ではなく、日帰りでなるべく軽快に走りたいので荷物は輪行用具も省いた最低限度の物をフロントバッグとツールボトルに納めた。


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晴天に恵まれる中、久々に前52tを思ひ切り踏んで走るのは気持ちが良い。


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無心で走つてる内に長沼へ入る。


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ここで自転車用の鍵を忘れたことに気づき、長沼の世登サイクルにて鍵を買ふ。


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由仁町に向ふ途中に馬追温泉旅館があるが、今回はユンニの湯を利用するので素通り。


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由仁町に入る。


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自転車で夕張方面を走ることはなかつたが起伏のある道が続く。とはいへ前42tでも登れる程度に緩い登りでそれほどきつくはない。他にロードレーサーに乘つて走る人もちらほら見かけた。


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約2時間程で東京ホルモンへ到着。


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東京ホルモンはそらちゲートエリアバイクウェイコラボレーターなるものに指定されてるさうだ。


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なにかといふと、引つ掛け式のサイクルスタンドが用意されてるよといふことらしい。

しかし引つ掛けどころの板が縦にながくてシートポストを出してない自転車だと引つ掛け難いし引つ掛からない場合もあるので、これはパイプ製のスタンドの方が良い。


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東京ホルモンのホルモンとサガリ1人前づつ注文。味噌ダレを付けて焼く。


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肉が良い感じになつてきたら半人前分注文した野菜も入れて混ぜながら焼く。


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ご飯大盛りと一緒に食べてると物足りなさを感じたのでホルモン1人前を追加注文。


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さらに心舌1人前も追加注文してご飯と一緒に食べる。


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最後は〆の麺1人前をホルモンの汁に絡めながら炒めてご飯と一緒に食べた。


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デザートにアイス。これだけ食べて2000円台に収まるのが嬉しい。


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お店の人からアンケートに答へて欲しいと渡された用紙に今回の旅の行程を記入する樣になつてたのだが、東京ホルモンへ行つてそこから温泉に寄つて帰るだけなので由仁町内は殆ど何も見ずに帰るのが申し訳ない気持ちに。

アンケートに応へると由仁町、栗山町、長沼町、南幌町のサイクリングマップを貰つた。細かく色々書いてある地図は見応へがある、が、そろそろサイクリングの季節もをはり、年内にまた来ることは恐らく無いのでこれもまた申し訳ない気持ちに。


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ユンニの湯へ向かふ途中の坂からは丁度由仁町が見渡せた。

ユンニの湯もそらちゲートエリアバイクウェイコラボレーターなるものに指定されてるのでサイクルスタンドがあつた。

日帰り入浴料金650円。シャンプーとボディーソープ、ドライヤーは備へ付けがあり、タオル類はレンタル(370円)もある。


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温泉からの帰り道、東京ホルモンへ行く途中に見かけて気になつてたレトロボーイコーヒーといふ喫茶店へ立ち寄つた。ゲストハウスも併設されたかはつたお店で、店内は店名のとおりなレトロな雰囲気。オリジナルブレンドのコーヒーが美味しく雰囲気も好みなので機会があればまた来たい。

 

https://www.instagram.com/p/BZ5nk_InNgu/

喫茶店を出るとすつかり夜になつてゐたので急いで帰宅。偶にはロードレーサーで走るのも良い。

釧路への輪行キャンプ旅2017年秋、2日目

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9月23日朝。起きて寝袋から出るとお湯を沸かして作つたカフェ・ラテを飲みながら菓子パンを食べる。今日の予定を細かく決めてなかつたが、多少疲れもあつたのでキャンプ場近くの山花温泉リフレでゆつくりした後に友達と合流してご飯を食べて自転車屋巡りをする事に。


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朝食後の後片付けをしながら周りをみるとすでに他のお客は撤収した様で誰も居ない。


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炊事場で洗ひ物を済ませて戻る途中に小さな切り株をみつけたと思つたら大きなきのこだつた。


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後片付けをしてテントを仕舞つて。


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温泉へと向かふ。


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山花公園オートキャンプ場のゴミステーションは管理棟の横に設置されてある。燃えるごみ、燃えないごみ、ビン・カン、ペッドボトルの4種類に分けて入場時に貰ふ不透明なゴミ袋に纏めて捨てる。


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今回の旅では1970年代頃の米軍のウールズボンに拾つた巻脚絆を付けて紐無し革靴を履いた。紐無し革靴は着脱が簡便で良い、巻脚絆はズボンの裾がペタリングの邪魔にならなく、防風性もあり温かくある。因みに靴下はコストコ専売のメリノウール混毛靴下で、普通の靴下より抜群の保温性があり秋冬のサイクリング時に愛用。


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天売島や富良野への旅ではビンディングペタルを使つたが、今回はフラットペタルに樹脂製ハーフクリップ。ペタリング効率から言へばビンディングペタルの方が僅かに効率良く感じられたが、今回の度はそれほど急ぐものではなく、自転車を降りる場面が多いのでこの装備が正解であつた気がする。


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キャンプ場と山花温泉リフレは周りが森林の閑静な道で繋がつてあるが夜は封鎖されてをり、昨晩は通ることが出来ずに遠回りをしてキャンプ場へ入場した。

 
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山花公園オートキャンプ場利用者であれば、入場時に記載した書類の控へを提示することで日帰り入浴料金が百円引きになるのでお得。タオル類は持参してたが、持つて入るのを忘れた爲、温泉施設内でタオルを購入。


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サドルバッグの上に積まれたサイクルパーカー、マットに括りつけられたタオルと輪行時の荷物纏め様のコストコのショッピングバッグ。大分旅らしい裝ひ。


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真つ暗だつた夜と比べて景色の良い北海道道835号釧路阿寒自転車道線。周りが平原なので見晴らしが良い。


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道の横には牛小屋や


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馬の放牧されてる場所が散見される。


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交差点は自動車が入れない様に柵が設けられてある。北海道道835号釧路阿寒自転車道線は全線舗装されてるが、交差点では舗装されてない道と何度か交はるので注意。


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昨晩草叢で動物の動く音に恐怖した道も昼間だと見晴らしが良いのでなんのことはない。


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道の横には牛や馬の他に刈り取られた牧草地に點在する牧草を丸めたやつもみられた。


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友達と合流してお昼ごはんは寿司を食べることに。回らない寿司は値が張るので釧路に本社のある、なごやか亭新川店。


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 こぼれいくら。

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珍しいくじら等。腹一杯になるまで寿司を食べた。


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食後は自転車屋巡り、ブリヂストン・レイダックのステッカーが貼つてあるお店は店主が不在の様で入れなかつたのが残念。他にも数軒廻つた後に雨が降つてきて時間もいい塩梅なので駅へと向かふ。


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キャンピング輪行は時間がかかるが、予め余裕を持つて駅に到着したので問題なし。


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輪行袋の左右を間違へて収まりが悪いのに気付かず無駄に悪戦苦闘したりしたものの、なんとかアルプス式輪行の完成。


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友人とはここでお別れ、またいつか。


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釧路駅構内でお土産物を買ひ込んだ。


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疲れもあるのでJR車内では寝るつもりだつたが目が冴えて眠られず。


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札幌に戻ると雨模樣で、慌ててサイドバッグにカバーを掛けたりしたが、輪行状態から走行可能状態に戻してる間に雨は止んでをり、特に濡れずに帰宅。

以上札幌から釧路までの旅行記をはり。雪が降るまでにまた機会があれば遠乗りしたい。

釧路への輪行キャンプ旅2017年秋、1日目

roadman.hatenablog.com

昨年釧路から札幌に来て一緒に走つてくれた自転車友達に会ふ為に釧路へ行く。本当は釧路まで自転車で走つて行ければいいのだが、そんなに長い休みをとれる筈もなく、行き帰りはJR輪行で泊りは現地のキャンプ場を利用する。

 

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今回の相棒、フロント2サイドキャンピングなトラベゾーン ツーリング改650B仕様。前回の富良野旅仕様にキャンプ用具とマッキンリー(みどり製作所)の携帯リュックサックを追加。


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9月22日早朝、始発列車に乗るので朝早く駅に着いて早速輪行


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JRに揺られること数時間、太平洋側に出たところで写真を撮る。思へば北海道に住んでゐながら道東に行くことは殆どなかつたので、北海道で太平洋を見るのは初めて。


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JR乗車中、自転車一式は席の前に収まつた。指定席なので特に迷惑もかからない。


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お昼。乘物醉ひする質なのでバスやフェリーでは大体大人しく寝てるのだが、JRは振動も少ない為か割と平気で、釧路での旅程をあれこれ考へて調べ物などをしてる内に釧路駅へと着いた。 


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駅前で輪行状態から自転車を組み立てる。


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釧路は寒いと聞いてゐたが、この日は珍しく暖かな日であつたらしい。前日まで台風の接近が伝へられて天気も荒れ模樣だつたのが嘘の様な晴天の中を走れた。


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おススメされてた、からす亭のカレーを食べた。歐風カレーで辛いのが苦手な自分でも食べやすく、スープと食後のアイスが無料でついてくるのが嬉しい。

店主が老齡の割に筋肉質だとは思つたがどうもボディビルダーであるらしく、半裸でポージングした写真が飾られてるのには驚いた。外に駐輪した自転車をみて興味をもつてくれた様で少し自転車の話をしてからお店を後にした。


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交差点にあつて赤錆びて重厚な歩道橋が戦艦みたいで格好良い。

釧路は道東でも大きな街だけあつて自転車屋が意外と多くあり、自転車屋巡りを楽しんだ。


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これもおススメされてた泉家ではスパカツを食べた。油が跳ねる位に熱々で出される事を知らなかつたので服が汚れない様に苦心して食べてると、紙エプロン使ひますかと店員さんに聞かれた時には最初に出してくれよと思はずにはをられなかつたが、美味しい。

食後に駅前で友達と合流して友達が贔屓にしてる自転車屋へ。中古自転車が山の様に積まれてあり、店内には新品未開封のブリヂストン・ロードマン(売約済)等がある。店主と話てると同じ話の繰り返しになつてしまふのはどうもボケ始めてる爲らしかつたが、乘つてきたトラベゾーンを少し見ただけで、"タイヤは26インチのオーバーサイズを履いてるなら多少荒れてても平気だね"や"フレームサイズがお兄さんには小さいけど使ひこまれてるね"などと的確に言はれて、長年自転車屋をやつてきただけあるなあと感心。

日も暮れてきて、そろそろお暇しやうかといふ前に鶴居村の無料キャンプ場に泊るつもりだと話すと、そこは遠いし道も暗いので近い方がいいと、山花公園オートキャンプ場をススメられたので素直に従ひ、友達に途中までの案内を頼むことに。

キャンプ場に電話で予約し、19時の最終チェックイン時間に間に合はず到着が20時頃になる旨を伝へると特に問題なく承諾してもらへた。途中地元のスーパーで夜食とお酒を買ひ込む。


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山花公園オートキャンプ場までは北海道道835号釧路阿寒自転車道線といふサイクリングロードを走るのだが、市街地を抜けると休憩所以外は周りに何もなく街灯が一切ないので昼間はともかく夜はかなり暗く一人で走るのはかなり勇気がゐる道。

友達の話によるとキツネだけでなく鹿も出るらしい。


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一般道との交差点では街灯があるところもあるのだが、基本的には真つ暗。


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夜はかなり冷えて昼間と寒暖差があつた為か、頻繁に霧が出て、ホラーゲームによくある辺り一面ドライアイス焚いた様な景色になる上に、道路脇の平原の草叢から動物が動く音が聞こえると怖くて堪らない。

キャンプ場手前で目の前を音もなく鹿が横切つた時は驚いて急停止してしまつた。


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色々あつたが20時前にはキャンプ場へ着く。入場料とフリーテントサイト利用料合はせて1990円也。


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暗い中テントを張るのには時間がかかる……単にポールを一個挿し忘れてテントが上手く立たないのに気づくのが遅れただけなのだが。

近くにはバイクツーリングをしてる人が最近廉価でも作りがそれなりなことで有名なネイチャーハイクのテントを立ててある。


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夜食は阿寒豚じんぎすかんともやしの炒め物。


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ジンギスカンを肴にお酒を飲む。

夜はかなり冷えるので寝袋にシュラフカバーをして就寝。1日目をはり。

富良野への150Km、往復300Kmを走る夏

roadman.hatenablog.com

前回は国道12号線から桂沢湖経由での富良野行きだつたが、

  • 山越えでの登りがキツい 
  • 途中の隧道に歩道がない
  • 休憩場所(コンビニや道の駅)が少ない

といふのと、到着が遅くなつて目当てのご飯が食べられなかつたので、今回は前日夜に出発して翌日朝富良野に着いて目当てのご飯を食べる事を目指す。そして帰りも自走予定。

今回の行程。

前回と同じく札幌から国道12号線を北上するが、桂沢湖へは行かず、滝川まで行つてから国道38号線に合流して富良野を目指す約150Km(ルートラボの地図では都合で実際の出発地点とは異なる場所を選んでるため爲、距離に誤差がある)を往復で約300Km。

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今回の相棒、フロント2サイドキャンピングなトラベゾーン ツーリング改650B仕様。当初は軽快なワイルダム・パッカーを使ふ予定だつたがまだレストアがをはらないので、前回の天売までの旅に引き続き使ふ。

キャンプ用具は降ろして、サドルバッグサポーターとサドルバッグを付け、フロントバッグは小振な物と交換。サドルバッグには輪行袋と食糧。フロントバッグには地図と携行食(ブラックサンダー)、粉末カフェオレ、タオル類。サイドバッグには片方に輪行用品と炊事道具、片方に日焼け対策のカバー類と食糧。
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27日22時半出発、国道12号線の夜。江別を過ぎると街燈が減り、かなり暗くなる。岩見沢の辺りで気温は17度。
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日付がかはつて28日の1時三笠の道の駅で休憩。コンビニや温泉(日帰り入浴受付22時まで)が併設されてるので夜でも便利。
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さらに足を伸ばして3時前に奈井江の道の駅。三笠とは違ひ、自動販売機位しかなかつたがそれでも他の道の駅と同じく24時間開いてる便所があるので休憩に良い。温度計があつたので気温を確認すると11度。肌寒い感じはしてたがもう秋。
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奈井江を過ぎると市街地や信号付近以外は街燈がないので自転車前照燈が重要になつてくる。愛用してるキャットアイHL-EL540はローモードでもかなり明るい(実際は写真よりも明るい)。
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一方ナショナルの自転車用FF-199S懐中電灯。予備に付けてるがHL-EL540と比ぶべくもない(とはいへこちらも実際は写真よりも明るい)。
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砂川の辺りで爪先が冷たいと感じてよくみるとビンディングシューズが結露してをり、フロントバッグのマップケースも結露。
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砂川の北泉岳寺には赤穂浪士の墓(骨ではなく泉岳寺赤穂浪士の墓の土が入つてるらしい)がある。
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滝川の辺りで空が明け始めた。
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5時前。滝川のコンビニで休憩後、日が昇り朝になるが曇り空。
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大体100Km。前回の往復と合はせて総走行距離400Kmとなる。
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茂尻か平岸の辺り、多分田園風景が続く。
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赤平のエルム高原オートキャンプ場へ行く手前にある城。今から10年ほど前に倒産した人形屋のショールームとして建設されたものの現在では放置されてる。
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赤平市街を高台より望む。とにかくあちこち靄がかつてをり幻想的な風景となつてゐた。
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赤平辺りの橋の上で雲の切れ間から昇つた太陽が拝めた。以降は終始曇り空。
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6時半、芦別の道の駅。まだ早い時間なので売店がどれも開いてをらず、自販機と便所しかない。
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物凄い靄のかかり樣で少し先が雲に沈んでる様にも見える。
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7時半、野花南の辺り。途中閉校した小学校等があるが、周りに農家位しかない山道が続く。
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野花南隧道。歩道があまりにも狭く、車道も自転車で走れる雰囲気ではないので、仕方なく反対側の歩道を走つた。長さ1Km程。
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野花南隧道を過ぎて少し行くと奔茂尻隧道。長さ500m程度。
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隧道二本過ぎると滝里湖と呼ばれるダムに出る。元々あつた滝里町が一部沈んであり、奔茂尻隧道を出てすぐ横にはかつて町にあつた神社等が移設されてあり往時を忍ばせる。
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9時前、富良野に入つた。

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大体150Km。前回の往復300Kmと合はせて総走行距離450Kmとなる。

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10時頃、目当てのお店に向ふ。カフェの併設された陶器ギャラリー野良窯
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前回来た時は味はふことの叶はなかつたカレーを食べる。大正時代のカレーのレシピを元にした大正のルーカレー(サラダ付き)。ルーカレーでありながらとろみが少なく、スープカレーに近い感じ。

前に来たのは3年前のことで、流石に忘れられてると思つてたが、なんと覚えてをられて、話が弾み遂々長話に。

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アトランティス・キャンピングを入手したのでレストアしたいといふ話をすると、では乘つてみませんか?と、試乗させもらつた。ランドナーをキャンピングに仕立てたトラベゾーン改とは別次元の抜群の直進安定性。

他にも色々レストア絡みで話を聞いてもらつたり、話を聞かせてもらひ、レストア欲が強まる。
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13時頃店を出て富良野からの帰り道、奔茂尻隧道では工事が行なはれてをり、片側交互通行となつてゐたので、自動車を気にすること無く思ひ切り隧道内を走れた。
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赤平辺りで今回の総走行距離200Km超。
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お腹が空いたので途中で炊事。カレーメシ。
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袋乾麺。
f:id:santarou98:20170829123013j:imageカフェオレで〆。

美唄で名物のとりめしを食べるつもりだつたが、間に合はず、そのまま三笠まで行つて道の駅に併設された温泉へ入り、1時間程くつろぐ。

その後また走り始めたが不眠で走り続けるのは流石に辛く、岩見沢を過ぎた辺りから途中で何度か我慢できずに道の脇で立つて仮眠したものの、そのまま朝まで寝るわけにも行かないのでなんとか走り、帰宅したのは日付がかはつて29日2時。そのまま便所へ入つて気づいたら便座に座つたまま2時間寝てをり、このままではまづいので布団に入つて寝た。

以上札幌から富良野往復300Kmを丸一日近く走る旅行記終はり。

WILDOMグッズ紹介 ワンマンテント

主に1980年代にブリヂストンサイクルが展開してゐた総合アウトドアブランドとしてWILDOM(ワイルダム)があつた。ブリヂストンサイクル特約店の中でもワイルダムストアとなつた自転車店だけで扱はれてたらしく、自転車の他にも自転車旅行向けにアウトドアグッズを扱つてをり、間口を広げるのに意欲的だつたブランドと言へる。当時としては扱つてる商品が高価であつたこと、程なくしてATB(MTB)やロードレースの流行があり、自転車旅行が廃れていつたことなどから1990年を迎へる前に終了したらしい。

そんなWILDOMに興味があり、WILDOMの自転車(ワイルダム・パッカー)を入手しただけではなく、グッズも収集してそれなりに集つてきたので紹介していく。今回は前回の旅でも使用したワンマンテント。当時の価格は12000円。

blogs.yahoo.co.jp

ワンマンテントを紹介してる記事があつたが実際に使用して紹介してる記事は見当たらなかつた(約30年前のテントなので当たり前か)。
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専用袋に収納した時の大きさはだいたい寝袋の下に敷く折り畳みマットの畳んだ時と同じ位。重量は2Kgもなかつた筈。

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厚紙の取扱説明書によれば太陽工業製であることがわかる、因みに現在太陽工業は業務用大型テントしか扱つてない。

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横幅と縦幅がワンマンテントに丁度良く安価だつたので、グランドシートには軽量薄手なGEER TOPのシート(Largeサイズ)を使つた。

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付属のグラスポールを継ぎながらワンマンテント上のスリーブに通していき、ワンマンテント本体を自立させてペグを打つ。ペグ打ちの為だけにハンマーを持つてくるのが面倒だつたので全て手で地面に押し込めたが問題なかつた。

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最後にフライシートを被せてこれもペグを打てば出来上がり。

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ワンマンテント内部。下はブルーシート地で他は撥水性のあるターポリンぽい素材で出来てをり、空気通り抜け用の穴が上の方に空いてる。

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中に寝袋用のマットを敷しいてもかなり余裕がある。詰めればギリギリ2人で寝ることもできるだらう。

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寝袋を敷いて荷物を全部入れた状態。かなりゴチャゴチャしてるがこれでもまだ荷物を置ける余裕がある。このテントで三日間の自転車旅行中二晩過ごしたが、虫の多いキャンプ場で蚊の対策を怠つた為に蚊に沢山刺された以外は特に問題なく快適に過ごせた。

古い物ではあるが、必要十分なのでこれからも自転車旅行に活用していく。

札幌から羽幌(天売島)への200Km、3日間キャンプツーリング2017年夏、3日目

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24日の朝。天売島キャンプ場。曇りだが、天気は悪くない。帰宅方法は考へてないが、自走か輪行の二つに一つ、輪行するにしてもまづは駅のある留萌まで行かなくてはいけない。
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朝はやきそば弁当。スープが美味しい。
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朝はラーメン。
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朝はカフェ・ラテにドラ焼き。朝は三食食べて昼と夜を減らす作戦。
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天売島キャンプ場のゴミステーションが分り難いが、海の宇宙館の裏手にある木箱がそれ。
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燃えるゴミ、ビン・カン・ペットボトル、燃えないゴミに分けて捨てる。捨てたゴミはキャンプ場を管理してる天売島おらが島活性化会議が回収してるさうだ。
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午前のフェリーまで時間があるので島内一周。キャンプ場から赤岩方面へ向ひ、一番登りがキツい坂を超えた所。
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赤岩にて自転車を置く。
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赤岩。
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数年前に来た時に友人達と自転車を置いた場所は草で覆はれてた。
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赤岩近くには水洗公衆便所がある。しかし故障してをり、用を足しても水で流せない上に手洗ひの際も水を使へないので手洗ひ用の水が用意されてる。
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千鳥ケ浦園地までの道。崖の上の細い道を辿る。
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道の先には観察小屋がある。
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千鳥ケ浦園地観察小屋の中には望遠鏡が1つ備へつけられてをり、海鳥の観察が出来る。
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観音岬園地。
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道中坂の上より焼尻島を望む。
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下り坂。自転車で島を一周しつつ全部ではないが色々見て回ると約一時間かかつた。他も見て回るならもう少しかかるだらう。ただ一周するだけなら約三十分程度。f:id:santarou98:20170803235827j:image

キャンプ場に戻り、荷物を纏めてテントを畳んで帰りのフェリーへと向ふ。
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フェリーターミナルで羽幌への切符を買ひ、昨日羽幌で往復の輸送料金を払つてあるので、その旨を窓口で説明して羽幌への荷札を貰つて付けて自転車を預ける。

自転車で島に来る人が複数人になることもさうないらしく、切符を買ふ際に説明しなくても荷札を用意してくれてる場合が多いが、念のため説明しやすい様に輸送料金の領収書を取り出しやすくしておくのが良い。

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お土産等を買つて天売を去る。また来年のウニ祭りに今度こそは間に合ひたい。
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港のお土産屋で買つたタペストリーと旗、大型の旗はこれが最後の在庫となるさうで、希少。
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キーホルダーの付いた小冊子風小錢入れ。
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コインキャッチャーとかスライドとかいはれる型。100円、50円、10円を収納できる。衝動買ひしたが他の小銭が入らないので使ふ機会はないかも。
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羽幌に戻り、フェリーターミナルにて沿岸バスの観音崎らいな缶バッジを入手。因みに紛らはしいことに天売島には観音と観音があるのだ。
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羽幌のコンビニで食事。ウニ祭りが目的で始まつた旅だつたが、今回ウニを食べる機会は遂になかつた。
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苫前の道の駅近辺。風車の見える道は自転車とあはせると良い絵になるが、夏は交通量が多いのでスタンドのない自転車だと撮影のために停車してられない。
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小平の鰊番屋で小休止。
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旅始めと比べると大分旅臭く?なつてきた自転車。
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小平トンネル。留萌側から行くときは歩道も広くて問題ない。
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しかし羽幌側から入ると歩道が留萌側の半分程しかないので横幅のあるキャンプ裝備の自転車で通るとかなり緊張する。反対側の歩道をいけばいいかもしれないが、対向車があるかもしれない事を考へると厳しい。
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影を慕ひて。
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留萌駅に付いた。自走もいいが、山の中で夜走になりさうなので札幌まで輪行することに。
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輪行ビフォー。
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アフター。バッグを纏めたり、リアキャリアを外したりで一時間程度かかつた。今回もアルプス式輪行
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ホームまで持つて行く。

輪行状態にしたのが18時過ぎだつたが、次の列車が最終便で20時過ぎ。輪行状態にした自転車を持つてどこかに行く訳にもいかず、椅子の無いホームで時間まで列車を待つ。
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鈍行列車が到着。自転車を運び入れる。
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乗客の乗り降りもないだらうからここでいいよと乗務員さんにいはれたので、出入り口近くに自転車を置かせてもらつた。他に乗客は旅行客と鉄道写真好きが数人づつ。深川まで何度か駅に停まつたが誰も乗り降りせず。
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深川で乗り換へ、自転車と荷物を持つて隣のホームまで階段で移動。
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とにかく重い。
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深川からは特急列車。座席後ろに自転車を置いて他の客の邪魔にならない様に。
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小一時間で札幌駅に着。自転車を持つて出口まで行く、途中のエレベーターがありがたい。
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輪行解除ビフォー。
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アフター。後は自宅まで自走するだけ。
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帰宅途中に総走行距離300Km突破。
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おまけ。天売島限定のお菓子。

以上札幌から羽幌(天売島)までの旅行記をはり。また機会があれば遠乗りしたい。