札幌自転車日記

札幌で(古い)自転車に乗る人の日記。

釧路への輪行キャンプ旅2017年秋、2日目

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9月23日朝。起きて寝袋から出るとお湯を沸かして作つたカフェ・ラテを飲みながら菓子パンを食べる。今日の予定を細かく決めてなかつたが、多少疲れもあつたのでキャンプ場近くの山花温泉リフレでゆつくりした後に友達と合流してご飯を食べて自転車屋巡りをする事に。


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朝食後の後片付けをしながら周りをみるとすでに他のお客は撤収した様で誰も居ない。


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炊事場で洗ひ物を済ませて戻る途中に小さな切り株をみつけたと思つたら大きなきのこだつた。


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後片付けをしてテントを仕舞つて。


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温泉へと向かふ。


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山花公園オートキャンプ場のゴミステーションは管理棟の横に設置されてある。燃えるごみ、燃えないごみ、ビン・カン、ペッドボトルの4種類に分けて入場時に貰ふ不透明なゴミ袋に纏めて捨てる。


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今回の旅では1970年代頃の米軍のウールズボンに拾つた巻脚絆を付けて紐無し革靴を履いた。紐無し革靴は着脱が簡便で良い、巻脚絆はズボンの裾がペタリングの邪魔にならなく、防風性もあり温かくある。因みに靴下はコストコ専売のメリノウール混毛靴下で、普通の靴下より抜群の保温性があり秋冬のサイクリング時に愛用。


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天売島や富良野への旅ではビンディングペタルを使つたが、今回はフラットペタルに樹脂製ハーフクリップ。ペタリング効率から言へばビンディングペタルの方が僅かに効率良く感じられたが、今回の度はそれほど急ぐものではなく、自転車を降りる場面が多いのでこの装備が正解であつた気がする。


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キャンプ場と山花温泉リフレは周りが森林の閑静な道で繋がつてあるが夜は封鎖されてをり、昨晩は通ることが出来ずに遠回りをしてキャンプ場へ入場した。

 
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山花公園オートキャンプ場利用者であれば、入場時に記載した書類の控へを提示することで日帰り入浴料金が百円引きになるのでお得。タオル類は持参してたが、持つて入るのを忘れた爲、温泉施設内でタオルを購入。


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サドルバッグの上に積まれたサイクルパーカー、マットに括りつけられたタオルと輪行時の荷物纏め様のコストコのショッピングバッグ。大分旅らしい裝ひ。


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真つ暗だつた夜と比べて景色の良い北海道道835号釧路阿寒自転車道線。周りが平原なので見晴らしが良い。


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道の横には牛小屋や


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馬の放牧されてる場所が散見される。


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交差点は自動車が入れない様に柵が設けられてある。北海道道835号釧路阿寒自転車道線は全線舗装されてるが、交差点では舗装されてない道と何度か交はるので注意。


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昨晩草叢で動物の動く音に恐怖した道も昼間だと見晴らしが良いのでなんのことはない。


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道の横には牛や馬の他に刈り取られた牧草地に點在する牧草を丸めたやつもみられた。


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友達と合流してお昼ごはんは寿司を食べることに。回らない寿司は値が張るので釧路に本社のある、なごやか亭新川店。


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 こぼれいくら。

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珍しいくじら等。腹一杯になるまで寿司を食べた。


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食後は自転車屋巡り、ブリヂストン・レイダックのステッカーが貼つてあるお店は店主が不在の様で入れなかつたのが残念。他にも数軒廻つた後に雨が降つてきて時間もいい塩梅なので駅へと向かふ。


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キャンピング輪行は時間がかかるが、予め余裕を持つて駅に到着したので問題なし。


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輪行袋の左右を間違へて収まりが悪いのに気付かず無駄に悪戦苦闘したりしたものの、なんとかアルプス式輪行の完成。


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友人とはここでお別れ、またいつか。


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釧路駅構内でお土産物を買ひ込んだ。


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疲れもあるのでJR車内では寝るつもりだつたが目が冴えて眠られず。


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札幌に戻ると雨模樣で、慌ててサイドバッグにカバーを掛けたりしたが、輪行状態から走行可能状態に戻してる間に雨は止んでをり、特に濡れずに帰宅。

以上札幌から釧路までの旅行記をはり。雪が降るまでにまた機会があれば遠乗りしたい。

釧路への輪行キャンプ旅2017年秋、1日目

roadman.hatenablog.com

昨年釧路から札幌に来て一緒に走つてくれた自転車友達に会ふ為に釧路へ行く。本当は釧路まで自転車で走つて行ければいいのだが、そんなに長い休みをとれる筈もなく、行き帰りはJR輪行で泊りは現地のキャンプ場を利用する。

 

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今回の相棒、フロント2サイドキャンピングなトラベゾーン ツーリング改650B仕様。前回の富良野旅仕様にキャンプ用具とマッキンリー(みどり製作所)の携帯リュックサックを追加。


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9月22日早朝、始発列車に乗るので朝早く駅に着いて早速輪行


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JRに揺られること数時間、太平洋側に出たところで写真を撮る。思へば北海道に住んでゐながら道東に行くことは殆どなかつたので、北海道で太平洋を見るのは初めて。


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JR乗車中、自転車一式は席の前に収まつた。指定席なので特に迷惑もかからない。


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お昼。乘物醉ひする質なのでバスやフェリーでは大体大人しく寝てるのだが、JRは振動も少ない為か割と平気で、釧路での旅程をあれこれ考へて調べ物などをしてる内に釧路駅へと着いた。 


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駅前で輪行状態から自転車を組み立てる。


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釧路は寒いと聞いてゐたが、この日は珍しく暖かな日であつたらしい。前日まで台風の接近が伝へられて天気も荒れ模樣だつたのが嘘の様な晴天の中を走れた。


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おススメされてた、からす亭のカレーを食べた。歐風カレーで辛いのが苦手な自分でも食べやすく、スープと食後のアイスが無料でついてくるのが嬉しい。

店主が老齡の割に筋肉質だとは思つたがどうもボディビルダーであるらしく、半裸でポージングした写真が飾られてるのには驚いた。外に駐輪した自転車をみて興味をもつてくれた様で少し自転車の話をしてからお店を後にした。


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交差点にあつて赤錆びて重厚な歩道橋が戦艦みたいで格好良い。

釧路は道東でも大きな街だけあつて自転車屋が意外と多くあり、自転車屋巡りを楽しんだ。


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これもおススメされてた泉家ではスパカツを食べた。油が跳ねる位に熱々で出される事を知らなかつたので服が汚れない様に苦心して食べてると、紙エプロン使ひますかと店員さんに聞かれた時には最初に出してくれよと思はずにはをられなかつたが、美味しい。

食後に駅前で友達と合流して友達が贔屓にしてる自転車屋へ。中古自転車が山の様に積まれてあり、店内には新品未開封のブリヂストン・ロードマン(売約済)等がある。店主と話てると同じ話の繰り返しになつてしまふのはどうもボケ始めてる爲らしかつたが、乘つてきたトラベゾーンを少し見ただけで、"タイヤは26インチのオーバーサイズを履いてるなら多少荒れてても平気だね"や"フレームサイズがお兄さんには小さいけど使ひこまれてるね"などと的確に言はれて、長年自転車屋をやつてきただけあるなあと感心。

日も暮れてきて、そろそろお暇しやうかといふ前に鶴居村の無料キャンプ場に泊るつもりだと話すと、そこは遠いし道も暗いので近い方がいいと、山花公園オートキャンプ場をススメられたので素直に従ひ、友達に途中までの案内を頼むことに。

キャンプ場に電話で予約し、19時の最終チェックイン時間に間に合はず到着が20時頃になる旨を伝へると特に問題なく承諾してもらへた。途中地元のスーパーで夜食とお酒を買ひ込む。


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山花公園オートキャンプ場までは北海道道835号釧路阿寒自転車道線といふサイクリングロードを走るのだが、市街地を抜けると休憩所以外は周りに何もなく街灯が一切ないので昼間はともかく夜はかなり暗く一人で走るのはかなり勇気がゐる道。

友達の話によるとキツネだけでなく鹿も出るらしい。


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一般道との交差点では街灯があるところもあるのだが、基本的には真つ暗。


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夜はかなり冷えて昼間と寒暖差があつた為か、頻繁に霧が出て、ホラーゲームによくある辺り一面ドライアイス焚いた様な景色になる上に、道路脇の平原の草叢から動物が動く音が聞こえると怖くて堪らない。

キャンプ場手前で目の前を音もなく鹿が横切つた時は驚いて急停止してしまつた。


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色々あつたが20時前にはキャンプ場へ着く。入場料とフリーテントサイト利用料合はせて1990円也。


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暗い中テントを張るのには時間がかかる……単にポールを一個挿し忘れてテントが上手く立たないのに気づくのが遅れただけなのだが。

近くにはバイクツーリングをしてる人が最近廉価でも作りがそれなりなことで有名なネイチャーハイクのテントを立ててある。


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夜食は阿寒豚じんぎすかんともやしの炒め物。


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ジンギスカンを肴にお酒を飲む。

夜はかなり冷えるので寝袋にシュラフカバーをして就寝。1日目をはり。

富良野への150Km、往復300Kmを走る夏

roadman.hatenablog.com

前回は国道12号線から桂沢湖経由での富良野行きだつたが、

  • 山越えでの登りがキツい 
  • 途中の隧道に歩道がない
  • 休憩場所(コンビニや道の駅)が少ない

といふのと、到着が遅くなつて目当てのご飯が食べられなかつたので、今回は前日夜に出発して翌日朝富良野に着いて目当てのご飯を食べる事を目指す。そして帰りも自走予定。

今回の行程。

前回と同じく札幌から国道12号線を北上するが、桂沢湖へは行かず、滝川まで行つてから国道38号線に合流して富良野を目指す約150Km(ルートラボの地図では都合で実際の出発地点とは異なる場所を選んでるため爲、距離に誤差がある)を往復で約300Km。

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今回の相棒、フロント2サイドキャンピングなトラベゾーン ツーリング改650B仕様。当初は軽快なワイルダム・パッカーを使ふ予定だつたがまだレストアがをはらないので、前回の天売までの旅に引き続き使ふ。

キャンプ用具は降ろして、サドルバッグサポーターとサドルバッグを付け、フロントバッグは小振な物と交換。サドルバッグには輪行袋と食糧。フロントバッグには地図と携行食(ブラックサンダー)、粉末カフェオレ、タオル類。サイドバッグには片方に輪行用品と炊事道具、片方に日焼け対策のカバー類と食糧。
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27日22時半出発、国道12号線の夜。江別を過ぎると街燈が減り、かなり暗くなる。岩見沢の辺りで気温は17度。
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日付がかはつて28日の1時三笠の道の駅で休憩。コンビニや温泉(日帰り入浴受付22時まで)が併設されてるので夜でも便利。
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さらに足を伸ばして3時前に奈井江の道の駅。三笠とは違ひ、自動販売機位しかなかつたがそれでも他の道の駅と同じく24時間開いてる便所があるので休憩に良い。温度計があつたので気温を確認すると11度。肌寒い感じはしてたがもう秋。
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奈井江を過ぎると市街地や信号付近以外は街燈がないので自転車前照燈が重要になつてくる。愛用してるキャットアイHL-EL540はローモードでもかなり明るい(実際は写真よりも明るい)。
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一方ナショナルの自転車用FF-199S懐中電灯。予備に付けてるがHL-EL540と比ぶべくもない(とはいへこちらも実際は写真よりも明るい)。
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砂川の辺りで爪先が冷たいと感じてよくみるとビンディングシューズが結露してをり、フロントバッグのマップケースも結露。
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砂川の北泉岳寺には赤穂浪士の墓(骨ではなく泉岳寺赤穂浪士の墓の土が入つてるらしい)がある。
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滝川の辺りで空が明け始めた。
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5時前。滝川のコンビニで休憩後、日が昇り朝になるが曇り空。
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大体100Km。前回の往復と合はせて総走行距離400Kmとなる。
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茂尻か平岸の辺り、多分田園風景が続く。
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赤平のエルム高原オートキャンプ場へ行く手前にある城。今から10年ほど前に倒産した人形屋のショールームとして建設されたものの現在では放置されてる。
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赤平市街を高台より望む。とにかくあちこち靄がかつてをり幻想的な風景となつてゐた。
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赤平辺りの橋の上で雲の切れ間から昇つた太陽が拝めた。以降は終始曇り空。
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6時半、芦別の道の駅。まだ早い時間なので売店がどれも開いてをらず、自販機と便所しかない。
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物凄い靄のかかり樣で少し先が雲に沈んでる様にも見える。
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7時半、野花南の辺り。途中閉校した小学校等があるが、周りに農家位しかない山道が続く。
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野花南隧道。歩道があまりにも狭く、車道も自転車で走れる雰囲気ではないので、仕方なく反対側の歩道を走つた。長さ1Km程。
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野花南隧道を過ぎて少し行くと奔茂尻隧道。長さ500m程度。
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隧道二本過ぎると滝里湖と呼ばれるダムに出る。元々あつた滝里町が一部沈んであり、奔茂尻隧道を出てすぐ横にはかつて町にあつた神社等が移設されてあり往時を忍ばせる。
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9時前、富良野に入つた。

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大体150Km。前回の往復300Kmと合はせて総走行距離450Kmとなる。

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10時頃、目当てのお店に向ふ。カフェの併設された陶器ギャラリー野良窯
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前回来た時は味はふことの叶はなかつたカレーを食べる。大正時代のカレーのレシピを元にした大正のルーカレー(サラダ付き)。ルーカレーでありながらとろみが少なく、スープカレーに近い感じ。

前に来たのは3年前のことで、流石に忘れられてると思つてたが、なんと覚えてをられて、話が弾み遂々長話に。

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アトランティス・キャンピングを入手したのでレストアしたいといふ話をすると、では乘つてみませんか?と、試乗させもらつた。ランドナーをキャンピングに仕立てたトラベゾーン改とは別次元の抜群の直進安定性。

他にも色々レストア絡みで話を聞いてもらつたり、話を聞かせてもらひ、レストア欲が強まる。
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13時頃店を出て富良野からの帰り道、奔茂尻隧道では工事が行なはれてをり、片側交互通行となつてゐたので、自動車を気にすること無く思ひ切り隧道内を走れた。
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赤平辺りで今回の総走行距離200Km超。
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お腹が空いたので途中で炊事。カレーメシ。
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袋乾麺。
f:id:santarou98:20170829123013j:imageカフェオレで〆。

美唄で名物のとりめしを食べるつもりだつたが、間に合はず、そのまま三笠まで行つて道の駅に併設された温泉へ入り、1時間程くつろぐ。

その後また走り始めたが不眠で走り続けるのは流石に辛く、岩見沢を過ぎた辺りから途中で何度か我慢できずに道の脇で立つて仮眠したものの、そのまま朝まで寝るわけにも行かないのでなんとか走り、帰宅したのは日付がかはつて29日2時。そのまま便所へ入つて気づいたら便座に座つたまま2時間寝てをり、このままではまづいので布団に入つて寝た。

以上札幌から富良野往復300Kmを丸一日近く走る旅行記終はり。

WILDOMグッズ紹介 ワンマンテント

主に1980年代にブリヂストンサイクルが展開してゐた総合アウトドアブランドとしてWILDOM(ワイルダム)があつた。ブリヂストンサイクル特約店の中でもワイルダムストアとなつた自転車店だけで扱はれてたらしく、自転車の他にも自転車旅行向けにアウトドアグッズを扱つてをり、間口を広げるのに意欲的だつたブランドと言へる。当時としては扱つてる商品が高価であつたこと、程なくしてATB(MTB)やロードレースの流行があり、自転車旅行が廃れていつたことなどから1990年を迎へる前に終了したらしい。

そんなWILDOMに興味があり、WILDOMの自転車(ワイルダム・パッカー)を入手しただけではなく、グッズも収集してそれなりに集つてきたので紹介していく。今回は前回の旅でも使用したワンマンテント。当時の価格は12000円。

blogs.yahoo.co.jp

ワンマンテントを紹介してる記事があつたが実際に使用して紹介してる記事は見当たらなかつた(約30年前のテントなので当たり前か)。
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専用袋に収納した時の大きさはだいたい寝袋の下に敷く折り畳みマットの畳んだ時と同じ位。重量は2Kgもなかつた筈。

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厚紙の取扱説明書によれば太陽工業製であることがわかる、因みに現在太陽工業は業務用大型テントしか扱つてない。

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横幅と縦幅がワンマンテントに丁度良く安価だつたので、グランドシートには軽量薄手なGEER TOPのシート(Largeサイズ)を使つた。

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付属のグラスポールを継ぎながらワンマンテント上のスリーブに通していき、ワンマンテント本体を自立させてペグを打つ。ペグ打ちの為だけにハンマーを持つてくるのが面倒だつたので全て手で地面に押し込めたが問題なかつた。

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最後にフライシートを被せてこれもペグを打てば出来上がり。

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ワンマンテント内部。下はブルーシート地で他は撥水性のあるターポリンぽい素材で出来てをり、空気通り抜け用の穴が上の方に空いてる。

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中に寝袋用のマットを敷しいてもかなり余裕がある。詰めればギリギリ2人で寝ることもできるだらう。

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寝袋を敷いて荷物を全部入れた状態。かなりゴチャゴチャしてるがこれでもまだ荷物を置ける余裕がある。このテントで三日間の自転車旅行中二晩過ごしたが、虫の多いキャンプ場で蚊の対策を怠つた為に蚊に沢山刺された以外は特に問題なく快適に過ごせた。

古い物ではあるが、必要十分なのでこれからも自転車旅行に活用していく。

札幌から羽幌(天売島)への200Km、3日間キャンプツーリング2017年夏、3日目

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24日の朝。天売島キャンプ場。曇りだが、天気は悪くない。帰宅方法は考へてないが、自走か輪行の二つに一つ、輪行するにしてもまづは駅のある留萌まで行かなくてはいけない。
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朝はやきそば弁当。スープが美味しい。
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朝はラーメン。
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朝はカフェ・ラテにドラ焼き。朝は三食食べて昼と夜を減らす作戦。
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天売島キャンプ場のゴミステーションが分り難いが、海の宇宙館の裏手にある木箱がそれ。
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燃えるゴミ、ビン・カン・ペットボトル、燃えないゴミに分けて捨てる。捨てたゴミはキャンプ場を管理してる天売島おらが島活性化会議が回収してるさうだ。
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午前のフェリーまで時間があるので島内一周。キャンプ場から赤岩方面へ向ひ、一番登りがキツい坂を超えた所。
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赤岩にて自転車を置く。
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赤岩。
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数年前に来た時に友人達と自転車を置いた場所は草で覆はれてた。
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赤岩近くには水洗公衆便所がある。しかし故障してをり、用を足しても水で流せない上に手洗ひの際も水を使へないので手洗ひ用の水が用意されてる。
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千鳥ケ浦園地までの道。崖の上の細い道を辿る。
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道の先には観察小屋がある。
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千鳥ケ浦園地観察小屋の中には望遠鏡が1つ備へつけられてをり、海鳥の観察が出来る。
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観音岬園地。
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道中坂の上より焼尻島を望む。
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下り坂。自転車で島を一周しつつ全部ではないが色々見て回ると約一時間かかつた。他も見て回るならもう少しかかるだらう。ただ一周するだけなら約三十分程度。f:id:santarou98:20170803235827j:image

キャンプ場に戻り、荷物を纏めてテントを畳んで帰りのフェリーへと向ふ。
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フェリーターミナルで羽幌への切符を買ひ、昨日羽幌で往復の輸送料金を払つてあるので、その旨を窓口で説明して羽幌への荷札を貰つて付けて自転車を預ける。

自転車で島に来る人が複数人になることもさうないらしく、切符を買ふ際に説明しなくても荷札を用意してくれてる場合が多いが、念のため説明しやすい様に輸送料金の領収書を取り出しやすくしておくのが良い。

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お土産等を買つて天売を去る。また来年のウニ祭りに今度こそは間に合ひたい。
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港のお土産屋で買つたタペストリーと旗、大型の旗はこれが最後の在庫となるさうで、希少。
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キーホルダーの付いた小冊子風小錢入れ。
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コインキャッチャーとかスライドとかいはれる型。100円、50円、10円を収納できる。衝動買ひしたが他の小銭が入らないので使ふ機会はないかも。
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羽幌に戻り、フェリーターミナルにて沿岸バスの観音崎らいな缶バッジを入手。因みに紛らはしいことに天売島には観音と観音があるのだ。
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羽幌のコンビニで食事。ウニ祭りが目的で始まつた旅だつたが、今回ウニを食べる機会は遂になかつた。
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苫前の道の駅近辺。風車の見える道は自転車とあはせると良い絵になるが、夏は交通量が多いのでスタンドのない自転車だと撮影のために停車してられない。
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小平の鰊番屋で小休止。
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旅始めと比べると大分旅臭く?なつてきた自転車。
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小平トンネル。留萌側から行くときは歩道も広くて問題ない。
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しかし羽幌側から入ると歩道が留萌側の半分程しかないので横幅のあるキャンプ裝備の自転車で通るとかなり緊張する。反対側の歩道をいけばいいかもしれないが、対向車があるかもしれない事を考へると厳しい。
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影を慕ひて。
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留萌駅に付いた。自走もいいが、山の中で夜走になりさうなので札幌まで輪行することに。
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輪行ビフォー。
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アフター。バッグを纏めたり、リアキャリアを外したりで一時間程度かかつた。今回もアルプス式輪行
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ホームまで持つて行く。

輪行状態にしたのが18時過ぎだつたが、次の列車が最終便で20時過ぎ。輪行状態にした自転車を持つてどこかに行く訳にもいかず、椅子の無いホームで時間まで列車を待つ。
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鈍行列車が到着。自転車を運び入れる。
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乗客の乗り降りもないだらうからここでいいよと乗務員さんにいはれたので、出入り口近くに自転車を置かせてもらつた。他に乗客は旅行客と鉄道写真好きが数人づつ。深川まで何度か駅に停まつたが誰も乗り降りせず。
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深川で乗り換へ、自転車と荷物を持つて隣のホームまで階段で移動。
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とにかく重い。
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深川からは特急列車。座席後ろに自転車を置いて他の客の邪魔にならない様に。
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小一時間で札幌駅に着。自転車を持つて出口まで行く、途中のエレベーターがありがたい。
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輪行解除ビフォー。
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アフター。後は自宅まで自走するだけ。
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帰宅途中に総走行距離300Km突破。
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おまけ。天売島限定のお菓子。

以上札幌から羽幌(天売島)までの旅行記をはり。また機会があれば遠乗りしたい。

札幌から羽幌(天売島)への200Km、3日間キャンプツーリング2017年夏、2日目

7月23日朝、一夜明けた望洋台キャンプ場。まだ靄がかかつてる。
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朝はラーメン。SOTOのフィールドホッパーは値が張るが、畳めばかさばらないし大きさも適当で良い。

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荷物を纏めてテントを畳んで自転車にバッグを取り付けてゐると、後ろにつけたフロントキャリアが曲がつてるのに気づいたので曲げ直さうとしたら足が片方折れた。
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応急処置として折れた足を紐で結束。さらに上からサドルバッグと荷物ごと後ろにつけたフロントキャリアを荷造り紐でシートステーに縛る。代替リアキャリアを探して交換したいが、田舎の自転車屋ではみつかる可能性が低いのでとりあへずこのまま旅を続ける。
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キャンプ場から下界を見下ろす。公道自動車レース漫画に出てくる峠道みたいな曲道坂。キャンプ裝備だと本当に登りがキツいので自転車では来ない方がいい。
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キャンプ場を出て暫く走ると小平の道の駅である鰊番屋。売店の開店直後で、土日限定の小平バーガーを販売してるとのことだつたが、開店してから30分しないと仕込みをはらないとのことで、食べることができなかつた。代はりにフォカッチャドッグを食す。 

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鰊番屋を出て苫前方面へ暫く走ると怪しい民家がある。
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とにかく恐ろしげな文言の書かれた自作看板がいくつもたててある。
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監視カメラらしきものもあり。
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道路を挟んで向ひ側にも自作看板。田舎だと珍しい光景。
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さらに走つて苫前町役場前のオブジェ。バイク旅人に人気で、写真撮影してる間も町役場に停車して撮影待ちのバイク旅人が数人居た。
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苫前町役場から少し走るとある民家。浮き球を使つたオブジェを置いてる。少なくとも十年以上前からやつてる筈。一組だけ夫婦らしきオブジェがあるが製作者夫妻のものだらうか。f:id:santarou98:20170801051035j:image

羽幌。午前のフェリーには間に合はず、午後のフェリーで行くとウニ祭りは丁度をはりの時間なので、目的の1つだつたウニ祭りへ行く事ができなくなつた。残念。
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午後のフェリーまで時間があるので羽幌道の駅近くにあるおろろん食堂で醤油ラーメンを食べる。
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羽幌道の駅になつてるホテル名物のエビタコピザ。
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羽幌道の駅近くにあるTIARAのソフトクリーム。

念のためリアキャリアを探しに行つた羽幌の自転車屋は日曜日だからか閉店してたので島からの帰りにまた寄る事に。

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数年前に場所を移して建物も新しくなつた羽幌フェリーターミナル。
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羽幌フェリーターミナル近くにある、土産物屋きたるにて購入した天塩のマスカットサイダー。
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そんなこんなでいつの間にか総走行距離227Km。
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フェリーターミナルでフェリーの切符を買つて、自転車を預ける旨を伝へて往復分の車両輸送料金850円x2の1700円を支払ひ、荷札を貰つて自転車に荷札を付けて係りの人に預ける。自転車はフェリーの車両甲板の壁に立掛けて傷つかない様に毛布で養生して停めてくれる。降りる際は他の自動車が全部降りてから毛布を外してもらつて、車両甲板からそのまま降りる。

輪行袋に収めて船内に持ち込めば車両輸送料金を取られることもないのだが、輪行するのが面倒なので楽をした。
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フェリーから羽幌港を望む。夏といふ感じの晴れた空に白い雲。
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船内では.TEPPEN_Free_WiFiなるフリーWiFiが利用可能。最下層船室では電波が届かなかつたが、中ほどの船室なら問題なく使用できた。他に各船室にコンセントがあり、電気機器の充電に利用できる、が、コンセントの利用は早い者勝ちなので混み合つてる時は早めに確保したい。最下層船室が狙ひ目。
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焼尻を経て天売島。船醉ひする質なので毎回フェリーに乗ると島に着くまでずつと寝てゐる。
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天売島フェリーターミナルに併設された観光案内所にてキャンプ場の受付を行なつてる。ウニ祭り等でキャンプ場が混みさうな場合は事前に観光案内所へ電話で確認しておくのが確実だらう。料金はテント持ち込みで一泊500円。貸テントや炭焼台のレンタルもある。料金を払ふことで宿泊施設の空いた時間に風呂への入浴も可能だが、今回はウニ祭りがあつた為、宿泊客が多く風呂の空き時間がないとのことで断られた。

因みに港の食堂は営業時間が11時から14時までと短く、午後のフェリーで来た場合は閉店後になり利用することができなくなつてしまふので注意されたい。島の食堂は恐らくここ以外にはなく、お腹が空いたら2軒ある商店のいづれかで何か買つて食べることになる。
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おろろんレンタルの二階にある天売郷土資料館をみてきた。

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かなり雜多な様子。
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島民の不要物を引き取つて大雑把に分別して展示してる様。中には以前島に長くあつたものの何年か前に閉館した田中旅館に飾られてたカニや小判があつた。他には改築前の学校から柱(!)や教材を引き取つて展示されてる。かなり面白い空間である。簡単な解説が貼り付けられてるものもあつたが、できれば詳しい人に解説して欲しい。
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海の宇宙館の裏手がキャンプ場で海の宇宙館前の駐車場を海の宇宙館と共用。芝生は刈つてから少し経つてるのか少し長めで露に濡れて湿つてた。テーブルや椅子は海の宇宙館のカフェ用なので利用不可。テントはテーブルや椅子より奥に張つてくれとのこと。
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海の宇宙館からみて左手の手前に水場、奥に簡易トイレ(水洗)がある。
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水場には電灯が設置されてあり、夜には自動的に点灯して点いたままになる。共用?のクレンザーとバケツが置いてあつたが今回は利用しなかつた。蛾やら何やら虫が槽内にたくさんあつたがこれは仕方がない。

キャンプ場の電灯は水場に設置されたもの1つだけで他にはない。
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水場と簡易トイレの間は湿地で通る事ができないので、水場から簡易トイレに行く際は大きく迂回して行かなくてはいけない。また、高く草が生えてる辺りも湿地なので注意されたい。

簡易トイレは和式で、中には自動点灯する電灯がある。
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キャンプ場に点在してる写真が掛けられた白い壁の1つにテントを張つた。今回は他に老夫婦がキャンプしてるのみ。

テントを張つてから自転車で島を軽く見て回る。
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海龍寺。現在は無人の寺だが以前は住職がをり、今は知らないが葬式もここで行なはれる事があつた様だ。
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寺にあつた石碑。故陸軍砲兵二等卒浜谷金次郎君之墓、明治三十三年一月十五日天賣村一同とある。時期的に日清戦争で亡くなつた人のものだらう。
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これも寺にあつた石碑。長谷川才兵衛之碑とある。寺の建物近くで柵で囲はれてあり、大人物であつた事が窺はれるが詳細は不明。
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昭和十五年十一月建之とある。親族一同で建てたらしいが長谷川才兵衛とは一体何物なのか、機会があつたら調べたい。
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天売島の厳島神社。広島にある厳島神社から分霊を勧請し祀つた分社だらうと思はれるが詳細不明。f:id:santarou98:20170801233139j:image

明治二十九年六月にこの辺りの住人より奉納されたとある。手水舎の成れの果てと思はれる。
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拜殿周り。
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狛犬には天賣村八番地支配人佐藤平吉外船中一同とあり、裏には大正三年三月吉日とある。
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左右の狛犬で文字が左右対称になつてるが興味深い、他の神社もかうなんだらうか。
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賽銭箱が見当たらなかつたが、拜殿にある小さな扉から入れる様になつてた。
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実は拜殿の左手に道がある。

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途中木が倒れてた。
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拜殿左手を進むとまた石碑がある。
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英霊芳名の碑。
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裏には平成六年八月吉日天売社会福祉協議会施工とある。
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忠魂碑。陸軍大将子爵大迫尚敏書とある。

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石工館岡善蔵、大正六年十一月建之とある。

大迫尚敏は日露戦争時陸軍中将として北海道の師団である第七師団の団長であつたので、その関係からの揮毫だつたのだらう。建立時期からして当初は日露戦争の戦死者を稱揚する為の石碑だつたと思はれるが、英霊芳名の碑に書かれた名前に海龍寺に石碑のあつた日清戦争で歿したと思はれる浜谷金次郎の名前があることから、現在では日清日露以後の戦争で亡くなつた人も含めて稱揚してるらしい。
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忠魂碑の右手にも道がある。
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沢から湧き水を通してるホースあり。
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よくわからないところに出た。沢の上の小さな丘に何かを建てたものらしいが、殘骸しかないので詳細不明。虫が多いので写真撮影して早々に立ち去つた。
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商店で朝食夜食とツマミと酒を買ひ込んでテントに戻ると夜。
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初日では紹介してなかつたが寝袋はモンベルダクロンシュラフ。ワイルダムの寝袋があればよかつたがみつからないので、ワイルダムの寝袋と同じダクロン素材の1980年代頃の寝袋を探してきたのだ。
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恐竜の玉子となつてるが、中は懐かしのおつぱいアイス。
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ホルモンともやしを買つて来た。
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風が強いので風除けを使つて調理。
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ホルモンの炒め物の出来上がり。酒に良く合ふ。
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〆に熱燗を作つてちびちび飲んで就寝。

札幌から羽幌(天売島)への200Km、3日間キャンプツーリング2017年夏、1日目

今夏7月22日、23日に天売島で行なはれるウニ祭りに合はせた一人キャンプツーリングを行ふ。 

行程は札幌から国道275号線を北上して北竜町役場手前で道道94号線へ左折し日本海方面へ、日本海に出てからは国道231号線(オロロンライン)を北上して羽幌までの約200Km行く。自転車では初の200Km超となる。とにかく方向音痴なので道に迷はない様に単純な道を選んだ(それでも札幌市内で迷つた)。


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今回の相棒はフロント2サイド仕様のトラベゾーン ツーリング改650B仕様。テントを積むリアキャリア代はりに余つてたフロントキャリア。

バッグ類はフロントバッグ、フロントサイドバッグx2、サドルバッグ、モンベルのサイクールランバーパック(旧型)。

フロントバッグには補給食、タオル類、電気小物、地図、グランドシート、テーブル、簡易救急用品。サドルバッグには輪行袋、寝袋、簡易枕、各種紐、バッグループにマット。サイドバッグには片方へ輪行用品、各種クッカー、バーナー類、スポンジ、スプーンセット。もう片方へ着替へ(靴下、下着、ズボン、サイクルジャージ)、洗濯ネット。さらにサンダルを括りつけた。サイクールランバーパックには制汗スプレー、虫除けスプレー、マッチ、ライター、財布、カード類。


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当日はワイルダムのサイクルベストを着用、携帯電話類とモバイルバッテリや走行中に食べる分の補給食、水分補給用のペットボトルはそちらに纏めた。ワイルダムのサイクルベストは左脇下に500mlペットボトルが丁度収まるポケットがあり水分補給には困らなかつた、また、前ポケットにスマフォを入れておいて充電が切れさうになれば別の前ポケットに入れてあるモバイルバッテリからコードを伸ばせばすぐに充電できるのでこれも重宝した。
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出発は7月22日真夜中2時。全国的な雨模樣で天気が心配だつたが、当日はやはり雨。ポンチョを着て走つたが、札幌を出る前に雨に濡れたサドルバッグの本革バッグループがカシメから外れて破れ、さらにサドルバッグをサドルに留めてたベルトも雨に濡れて千切れたので急遽輪行紐をサドルバッグに通してマットと纏めてサドルに留める様に処置した。
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当別町に入る頃には小雨に。
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当別町に入つてしばらく走つてると目測を誤り、タイヤの高さ程あつた路側帯の段差を超えられずに転倒して怪我。用意してた簡易救急用品からガーゼと消毒液で傷を洗つて、ガーゼと包帯で傷を保護。コンビニで小休止を取る。

怪我をしたので旅行を中止するべきか迷つたが、見た目よりも手足ともに動かせたので続行。
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札比内駅無人駅で如何にも廃駅ぽいがまだ現役。駅前には個人商店が1軒あるだけで寂れてる。

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浦臼にある坂本龍馬の甥の妻とその子の直衛が葬られてある坂本龍馬家の墓。
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新十津川のラーメン屋とん太。とにかく派手で、店の外壁にこれでもかといふ位に琺瑯看板が貼り付けてあり、店の横には何故か鬼太郎ねずみ男と妖怪ポストがある。
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山口ベニーサイクルに惹かれて思はず立ち止まつた新十津川の自転車屋兼バイク屋の岡下商会。開店前だつた様で店内に入ることはできなかつた。
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新十津川町にはファミリーマートが進出してをり、驚き。ここで金沢風カレーを食べて休憩。
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暫く走つて雨竜町。この頃には天気も快晴。この辺りでお昼の11時。当初は22日中の天売島到着予定だつたが、途中の事故やトラブル、出発が遅かつたのもあり、どんなに急いでも天売島へのフェリーには間に合はないのでウニ祭り初日を諦めることにした。
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雨竜町にある骨董屋豆電球に立ち寄る。元小学校校舍を利用した骨董屋で土・日・月曜日しか開いてをらず、行く機会がなかつたが以前から来てみたかつたのだ。かなり濃い空間。晴れたのでポンチョを脱いでサドルバッグに括りつけた。
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丸石自転車とナショナル自転車の看板が良い北竜町の中井自転車商会。どうも閉店して久しいらしく店内をみることはできなかつた。

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惠岱別辺り。増毛まで30Kmの看板近く。北竜町から道道94号線へ入るとずつと山の中で緩やかな登り等がある。

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トンネルを抜けて惠岱別ダム。ここで漸くリアテールライトの欠損に気づく。どうも当別辺りで転倒した際に割れて留めが緩んでたのが外れて一部どこかへ落としてしまつた様だ。
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御料峠越えて。
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日本海へ出た。
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所謂オロロンライン。想定より風も強くなく平均速度20Km程度を維持しつつ走る。
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16時、留萌市へ入る。ここで塗薬や救急用品を買ひたして小休止。天売島へのフェリーはもう無いので留萌近辺でのキャンプを検討、海水浴場の砂場を使へる無料キャンプ場等があつたが、ちらと見ると家族連れや騒がしい若者達が多くあり、遠くからでも騒がしい。騒がしくても眠れるが先人が騒がしいのは避けた方が良いといふのを思ひ出し、無料は避け有料キャンプ場を探すと、少し行つたところに小平町町の営望洋台キャンプ場があり、そこへ泊る事に。

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現地に行つてから気づいたが、かなり高台にあり自転車では登りがキツいので自転車では来ない方が良い。

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しかし高台にあるにも関はらず自転車用スタンドが用意されてる謎。

入口横の管理棟で利用申込と料金支拂ひを済ませると、分別用の各種ゴミ袋とキャンプ場の下にあるゆったりかんの日帰り入浴割引券(100円引き)を渡された。キャンプ場備へ付けのシャワー300円を利用するより100円高いが湯に浸かれるのは魅力的。

キャンプ場料金はキャンプ泊の場合1人1日につき入村料2日分400円とテント持ち込みで決められた敷地内の好きなところにテントを張れるフリーサイト1人利用450円の合はせて850円。洗濯機200円、乾燥機100円を借りることも出来たが今回は利用せず。

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フリーサイト手前のオートキャンプサイト。ここにある屋外炊事場と屋外便所を利用する事になる。家族連れと若者達一組づつがゐた。

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一番奥のフリーサイトと天売・焼尻島を望める展望台。展望台は老朽化の為利用できない。家族連れ一組とソロキャンパーが点々。フリーサイト奥の駐車場へ自転車を停めた。

近くにテントを張つてた初老の男性が自転車を見て、僕も昔はそんな自転車で旅をする事に憧れてたと話かけてくれた。東京神田の駅前にあつたアルプスが旅用自転車を作つてたけれどもうだいぶ前に閉店してしまつただとか……色々。

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さておきテントを張る。まづはグランドシートを敷いて

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テント本体にポールを通しながら連結させてテントをたて、ペグを打つ

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付属フライシートを被せてペグを打つて完成。ワイルダムのワンマンテントにGEERTOPグランドシートLサイズ。テントを一人で組み立てるのは初めてだつたがなんとかなつた。

ペグ打ちにはハンマーが必須と聞いたが手で地面に押し込めたので無くても問題なし。

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19時、テントを張つてる間に水平線に沈む太陽。右手に天売と焼尻が見える。

その後ゆったりかんにて貰つた割引券を利用した日帰り入浴を済ませて、近くのコンビニで晩酌用にお酒を仕入れてまた自転車で高台を登る。
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自転車で一日中走つてからのお酒は美味しい。
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かなり靄がかつてる中、ご飯を食べて、またツマミを食べながらお酒を飲んで就寝。1日目をはり。