今夏7月22日、23日に天売島で行なはれるウニ祭りに合はせた一人キャンプツーリングを行ふ。
行程は札幌から国道275号線を北上して北竜町役場手前で道道94号線へ左折し日本海方面へ、日本海に出てからは国道231号線(オロロンライン)を北上して羽幌までの約200Km行く。自転車では初の200Km超となる。とにかく方向音痴なので道に迷はない様に単純な道を選んだ(それでも札幌市内で迷つた)。
今回の相棒はフロント2サイド仕様のトラベゾーン ツーリング改650B仕様。テントを積むリアキャリア代はりに余つてたフロントキャリア。
バッグ類はフロントバッグ、フロントサイドバッグx2、サドルバッグ、モンベルのサイクールランバーパック(旧型)。
フロントバッグには補給食、タオル類、電気小物、地図、グランドシート、テーブル、簡易救急用品。サドルバッグには輪行袋、寝袋、簡易枕、各種紐、バッグループにマット。サイドバッグには片方へ輪行用品、各種クッカー、バーナー類、スポンジ、スプーンセット。もう片方へ着替へ(靴下、下着、ズボン、サイクルジャージ)、洗濯ネット。さらにサンダルを括りつけた。サイクールランバーパックには制汗スプレー、虫除けスプレー、マッチ、ライター、財布、カード類。
当日はワイルダムのサイクルベストを着用、携帯電話類とモバイルバッテリや走行中に食べる分の補給食、水分補給用のペットボトルはそちらに纏めた。ワイルダムのサイクルベストは左脇下に500mlペットボトルが丁度収まるポケットがあり水分補給には困らなかつた、また、前ポケットにスマフォを入れておいて充電が切れさうになれば別の前ポケットに入れてあるモバイルバッテリからコードを伸ばせばすぐに充電できるのでこれも重宝した。
出発は7月22日真夜中2時。全国的な雨模樣で天気が心配だつたが、当日はやはり雨。ポンチョを着て走つたが、札幌を出る前に雨に濡れたサドルバッグの本革バッグループがカシメから外れて破れ、さらにサドルバッグをサドルに留めてたベルトも雨に濡れて千切れたので急遽輪行紐をサドルバッグに通してマットと纏めてサドルに留める様に処置した。
当別町に入る頃には小雨に。
当別町に入つてしばらく走つてると目測を誤り、タイヤの高さ程あつた路側帯の段差を超えられずに転倒して怪我。用意してた簡易救急用品からガーゼと消毒液で傷を洗つて、ガーゼと包帯で傷を保護。コンビニで小休止を取る。
怪我をしたので旅行を中止するべきか迷つたが、見た目よりも手足ともに動かせたので続行。
札比内駅。無人駅で如何にも廃駅ぽいがまだ現役。駅前には個人商店が1軒あるだけで寂れてる。
浦臼にある坂本龍馬の甥の妻とその子の直衛が葬られてある坂本龍馬家の墓。
新十津川のラーメン屋とん太。とにかく派手で、店の外壁にこれでもかといふ位に琺瑯看板が貼り付けてあり、店の横には何故か鬼太郎とねずみ男と妖怪ポストがある。
山口ベニーサイクルに惹かれて思はず立ち止まつた新十津川の自転車屋兼バイク屋の岡下商会。開店前だつた様で店内に入ることはできなかつた。
新十津川町にはファミリーマートが進出してをり、驚き。ここで金沢風カレーを食べて休憩。
暫く走つて雨竜町。この頃には天気も快晴。この辺りでお昼の11時。当初は22日中の天売島到着予定だつたが、途中の事故やトラブル、出発が遅かつたのもあり、どんなに急いでも天売島へのフェリーには間に合はないのでウニ祭り初日を諦めることにした。
雨竜町にある骨董屋豆電球に立ち寄る。元小学校校舍を利用した骨董屋で土・日・月曜日しか開いてをらず、行く機会がなかつたが以前から来てみたかつたのだ。かなり濃い空間。晴れたのでポンチョを脱いでサドルバッグに括りつけた。
丸石自転車とナショナル自転車の看板が良い北竜町の中井自転車商会。どうも閉店して久しいらしく店内をみることはできなかつた。
惠岱別辺り。増毛まで30Kmの看板近く。北竜町から道道94号線へ入るとずつと山の中で緩やかな登り等がある。
トンネルを抜けて惠岱別ダム。ここで漸くリアテールライトの欠損に気づく。どうも当別辺りで転倒した際に割れて留めが緩んでたのが外れて一部どこかへ落としてしまつた様だ。
御料峠越えて。
日本海へ出た。
所謂オロロンライン。想定より風も強くなく平均速度20Km程度を維持しつつ走る。
16時、留萌市へ入る。ここで塗薬や救急用品を買ひたして小休止。天売島へのフェリーはもう無いので留萌近辺でのキャンプを検討、海水浴場の砂場を使へる無料キャンプ場等があつたが、ちらと見ると家族連れや騒がしい若者達が多くあり、遠くからでも騒がしい。騒がしくても眠れるが先人が騒がしいのは避けた方が良いといふのを思ひ出し、無料は避け有料キャンプ場を探すと、少し行つたところに小平町町の営望洋台キャンプ場があり、そこへ泊る事に。
現地に行つてから気づいたが、かなり高台にあり自転車では登りがキツいので自転車では来ない方が良い。
しかし高台にあるにも関はらず自転車用スタンドが用意されてる謎。
入口横の管理棟で利用申込と料金支拂ひを済ませると、分別用の各種ゴミ袋とキャンプ場の下にあるゆったりかんの日帰り入浴割引券(100円引き)を渡された。キャンプ場備へ付けのシャワー300円を利用するより100円高いが湯に浸かれるのは魅力的。
キャンプ場料金はキャンプ泊の場合1人1日につき入村料2日分400円とテント持ち込みで決められた敷地内の好きなところにテントを張れるフリーサイト1人利用450円の合はせて850円。洗濯機200円、乾燥機100円を借りることも出来たが今回は利用せず。
フリーサイト手前のオートキャンプサイト。ここにある屋外炊事場と屋外便所を利用する事になる。家族連れと若者達一組づつがゐた。
一番奥のフリーサイトと天売・焼尻島を望める展望台。展望台は老朽化の為利用できない。家族連れ一組とソロキャンパーが点々。フリーサイト奥の駐車場へ自転車を停めた。
近くにテントを張つてた初老の男性が自転車を見て、僕も昔はそんな自転車で旅をする事に憧れてたと話かけてくれた。東京神田の駅前にあつたアルプスが旅用自転車を作つてたけれどもうだいぶ前に閉店してしまつただとか……色々。
さておきテントを張る。まづはグランドシートを敷いて
テント本体にポールを通しながら連結させてテントをたて、ペグを打つ
付属フライシートを被せてペグを打つて完成。ワイルダムのワンマンテントにGEERTOPグランドシートLサイズ。テントを一人で組み立てるのは初めてだつたがなんとかなつた。
ペグ打ちにはハンマーが必須と聞いたが手で地面に押し込めたので無くても問題なし。
19時、テントを張つてる間に水平線に沈む太陽。右手に天売と焼尻が見える。
その後ゆったりかんにて貰つた割引券を利用した日帰り入浴を済ませて、近くのコンビニで晩酌用にお酒を仕入れてまた自転車で高台を登る。
自転車で一日中走つてからのお酒は美味しい。
かなり靄がかつてる中、ご飯を食べて、またツマミを食べながらお酒を飲んで就寝。1日目をはり。